TOEICのリスニングでPart1やPart2の音声が流れている時にPart3やPart4の先読みはしていいの?
そんな疑問を持ってはいませんか?
結論からお話しすると、Part1や2のリーディングの音声が流れている時にPart3やPart4を問題を先読みするのは禁止されていません。
※ただしリスニングの時間にリーディングの問題を読んだり解いたりするのは禁止されています。
この記事では、リーディングの先読みが禁止されていないこと以外にも、知らないと損する意外なTOEICのルールについてもお話しします。
この記事を読んでいただければ、「こんなことが禁止されているんだ」とか、逆に「これはOKなんだ」といった新たな発見があるでしょう。
私は今まで数十回TOEICを受けていますが、その中で禁止事項だけれど交渉したら認められて得をしたケースもありました。そんな他では知られていないマル秘情報もこの記事を読むと知れます。
TOEICでリスニングの先読みはして問題ない
TOEICではリスニング問題の音声が流れている時、Part1〜Part4であればどの問題を先読みしようと自由です。リスニングの先読み自体禁止されていません。
これに関してはTOEICの本番試験前に配られる、試験の注意事項に禁止事項として明記されていません。また、TOEICの公式サイトにも禁止事項として明記されていません。
先読みが禁止ではないかと感じる原因は、リスニング時にリーディングの問題を見たり解いたりすることが禁止されているからでしょう。
リスニング時にリーディングの問題さえ見なければ、リスニングの問題を先読みするのは問題ないです。
TOEICでリスニングの先読みはむしろ奨励
リスニングの先読みは禁止どころか、むしろやるべきことです。なぜなら、先読みは禁止されていないですし、先読みすることでどのような内容が放送されるのか、心の準備ができるからです。
ですから、いかに先読みを効果的に行うかでリスニングを制することができるか決まるでしょう。
Part1やPart2はリスニングの中で比較的簡単なパートです。この2つのパートは先読みも必要ありません。ですから、Part1, 2を解く時は余裕があればPart3やPart4の先読みをすると良いでしょう。
また、TOEICのリスニングでは各パートが始まる前にディレクション(問題の説明)が流れます。この時間は意外と長いですが、事前に問題形式を把握して試験にのぞんでいる人は全く聞く必要がありません。この時間はぜひPart3とPart4の先読みに当てましょう。
知らないと損するTOEICの意外なルール
リスニング時に他のパートのリスニング問題を先読みすることはOKであることはわかりました。ですが、TOEICでは意外な禁止事項が存在します。また、禁止事項であるけど交渉したらOKだった私の経験もあります。
ここではTOEICのルールの中でも意外なルールだけをまとめました。
下記がその一覧です。
- リスニング時にリーディング問題を先読みNG
- リーディング時にリスニングの問題を見るのはNG
- リーディング時にリスニングのマークはOK
- TOEICは問題用紙への書き込みはNG
- 実は時計は腕時計以外NG
- 飴は禁止だがのど飴を舐めて受けられた
- その他の禁止事項は常識
ひとつずつ解説していきます。
リスニング時にリーディング問題を先読みNG
繰り返しになりますが、リスニング時にリーディングの問題を解くのは禁止です。リーディングの問題を読むのもチラ見するだけでもダメです。
リスニングの最後の問題(Part4の最後の問題)を解き終えた後にすぐリーディングの問題に移る人が多いですが、厳密にはリスニングが終了したと放送されてからでないと解き始めてはいけません。
とはいえ、みんなすぐにリーディング問題を解き始めてしまいますけどね…そしてそれに対して注意を受ける人は私の見る限りではみたことがありません。
リスニング時にリーディング問題を先読みしてはいけないことを把握しておきましょう。
リーディング時にリスニングの問題を見るのはNG
リスニングが終わると次はリーディングを解く時間です。リーディング問題を解いている時に、どういうわけかふとリスニング問題の間違えに気づきました。まずい…リスニングの問題をもう一回見よう。
この行為は実は禁止です。リスニング時にリーディング問題を先読みするのは禁止でしたが、リーディング時にすでに解いたリスニングの問題を見るのもNGなのです。
これはTOEICの公式サイトに禁止事項としてはっきり明記されています。
試験会場では、次に定める行為を禁止します。
リスニングテスト中にリーディングセクションの問題内容を見る行為、またはリーディングテスト中にリスニングセクションの問題内容を見る行為
TOEIC 公式サイト
ですから、リーディング問題の時間になったらリスニング問題をさかのぼって見るのはやめましょう。
リーディング時にリスニングのマークはOK
リーディングを解いている時にリスニングのマークが重複している箇所があった。よく見ると、重複しているマークのとなりのマーク欄はどの選択肢にもマークがしていない。1問だけずれているようだ。修正しよう。
この行為はOKです。
え?禁止では?と思った人もいるでしょう。ここで重要なのは、リスニングの問題を見ずにマークシートだけを見て記入を修正している点です。これはOKなのです。一方で、マークシートを修正する際にリスニングの問題を見てしまった場合は禁止事項の対象になります。
あくまで禁止なのは、
- リスニング時にリーディングの問題を見ること
- リーディング時にリスニング次の問題を見ること
です。
マークシートに関しては禁止事項として特に言及されていないのです。
TOEICの全200問を解き終わって時間が余ったら、マークシートの塗りつぶし方が甘い箇所を再度しっかり塗りつぶすこともあるでしょう。その作業はリーディング、リスニング共にいつでも行えるということです。
リーディング時にリスニングのマークの記入や修正は、リスニングの問題を見ないことを条件に可能であることを把握しておきましょう。
TOEICは問題用紙への書き込みはNG
- TOEICで自分が解答した選択肢を問題用紙にも丸で囲んでおく
- リスニングでメモを取る
- 長文問題でスラッシュリーディングをする
これらは全て禁止事項です。
TOEICでは問題用紙への書き込み、印付け、メモの記入は全て禁止されています。また、マークシートの所定の位置以外への記入も禁止です。
とはいえ、少しぐらい書いてもバレないでしょ...
そう思う気持ちはわかります。私も最初の頃はうっかりそう思っていました。
しかし、TOEICの試験問題は、試験終了後に回収されます。そして、問題用紙には氏名と受験番号を記入する必要があるのです。回収された後はどのような処理をしているのかは不明ですが、回収される以上書き込みはばれるでしょう。
TOEICの本番では問題用紙への書き込みは絶対に行わないように気をつけましょう。
実は時計は腕時計以外NG
じつはTOEICでは腕時計以外の時計が禁止されています。
小さな置き時計とかを机に置いて時間を確認しようとかは禁止ということです。また、Apple Watchなどのウェアラブル機器と時計を兼ね備えた端末も使用不可です。
本番で時計を忘れて、コンビニやスーパーで仕方なく時計を買ったりすることがあるかも知れませんが、その際も必ず腕時計を買う必要があるのです。ストップウォッチも使用禁止です。
腕時計以外は使用禁止であることは意外と盲点なので気をつけましょう。
なお、腕時計を持ってない人のために【TOEIC当日に腕時計はいらない?】いるので百均で買いましょう という記事を書きました。こちらも参考にしてみてくださいね。
腕時計の時報はNG
腕時計で00分ぴったりに「ピピッ」と時報が鳴る時計がありますよね。そのような時計も使用が禁止されています。
時報を鳴らない設定にできるのであれば、時報をOFFにすることで使用可能です。ですが、OFFにできない時計だと試験中に音が鳴るたびに注意を受けますので気をつけましょう。
飴は禁止だがのど飴を舐めて受けられた
TOEICでは飴とガムを口に含んで受験することが禁止されています。ですから、うっかり口に入れたまま試験を受けないようにしましょう。
ですが、風邪をひいて喉が痛い時などは、のど飴をどうしても舐めたいですよね。試験が2時間もあるので、その間ずっと喉の痛みと戦うのは苦痛でしょう。
私は過去に喉を痛めてTOEICの試験を受けなければいけない時がありました。その時は受付の際に、「喉が痛いので飴を舐めて受験しても良いでしょうか?」とダメ元で相談したことがあります。
当然断られるだろうと思ったのですが、別室に案内され、そこで受験すれば飴を舐めても良いと言っていただきました。別室は私一人でしたので、常に試験官に監視されての受験になりましたが…
ですので、皆さんも正当な理由があるものを試験で使いたい場合は、受付で一度相談する価値はあるでしょう。
しかし、試験の禁止事項に、飴とガムはNGと明記されています。ですから、仮に断られてもそれは仕方ないと思いましょう。
その他の禁止事項は常識
その他の禁止事項に関しては、
- カンニングは禁止
- 暴力行為は禁止
など、常識的な禁止事項ばかりです。 もし全ての禁止事項を確認したいという人は、TOEIC公式サイトの禁止事項一覧を読んでみてくださいね。
まとめ
以上、TOEICの禁止事項についてまとめてきました。
TOEICではリスニングの先読みを禁止されていません。ですが、知らないと損するTOEICのルールは意外と多いということでした。
- リスニング時にリーディング問題を先読みNG
- リーディング時にリスニングの問題を見るのはNG
- リーディング時にリスニングのマークはOK
- TOEICは問題用紙への書き込みはNG
- 実は時計は腕時計以外NG
- 飴は禁止だがのど飴を舐めて受けられた
こういったルールがありました。TOEICのルールを正しく知らないとうっかり失格にもなりかねません。また、本番に注意を受けるとリズムを崩されてしまったり、恥ずかしい思いをして、最大限力が発揮できない可能性もあるでしょう。
正しくルールを理解してTOEICの本番試験にのぞみましょう。