TOEIC800点を超えたいけどどのように対策をしていけばいいのかな...
TOEIC800点を最短で取得したいけど、どんな勉強をするのが一番良いのかな?と疑問に思ってはいませんか?
実は、TOEIC800点を取得するための勉強法は正しく最適な勉強を正しいステップでこなすことが重要です。
なぜなら、TOEIC800点を取得するための勉強法は他の英語試験に対する勉強法とは違った特徴があり、それを知って勉強をしてこそ最短で800点を目指せるからです。ここでは、TOEIC800点超えを最速で達成するために行うべき勉強法を、具体的ステップとともに提示します。
読み終えていただければ、TOEIC800点超えを最速で達成するために今行うべき勉強法が明確になり、これからあなたがまずなにを勉強すれば良いか、行動指針を得ることができます。
正しく最適な勉強を正しいステップでこなすことが重要
まず大前提としてTOEICの勉強を苦労して必死に取り組めば800点を取れるかというと、それは大きな間違いです。きついことをすればやった感を感じてしまう人も一定数いるかもしれませんが、正しい方向に努力しないと苦労が無駄になってしまいます。
逆に正しい方向に努力していれば、大きな苦労をせずとも800点を超えることもできます。800点取得にむけて走り出す前にまずは、「正しく最適な勉強を正しいステップでこなすことが超重要」という大前提を肝に命じましょう。
ではそれをどのように実践してゆけば良いのでしょうか。具体的に解説してゆきます。
具体的ステップ
では、早速具体的勉強法の提示をしていきます。なぜこの勉強法が効果的なのかについては後半で解説します。
もし、この勉強法がなぜ有効かを先に知りたい方は、「TOEIC800点を目指し正しい勉強法を行おう」の章以降から読み進めてください。
自分の今の英語力を知る
まずは自分の英語力が今どこくらいであるのか、何が苦手で何が得意なのかを知ることから始めましょう。つまり、現状を知るということです。
病院で治療を受ける際も、まず身体のどこが悪いのかを知ることから始まります。その上で身体を治すための治療を行いますよね。
TOEIC800点を目指すための勉強でも同じです。現状800点に届かないのは、何かしらの弱点があるはずです。
そこを知ることから始めなければ、その弱点を補強することもできませんよね。
では、そのために何をすればよいのでしょうか。やることは次の2つのうちのどちらか一方です。
- 最後に受けたTOEICの結果を見る
- TOEICをまだ受けたことがない場合は公式出版の模試を1回分解く
そうすることで、今あなたがTOEICの問題の中で何が苦手なのかを判断することができます。具体的にどのように判断すれば良いかは次で解説します。
なお、TOEICの模試を解く際は、リーディング問題の時間を測って解きましょう。リーディングの時間は75分です。時間を測らずに取り組むと、正しく今のTOEICにおける得点力を測ることができないからです。
おそらく長文の最後の問題まで解き切れる人はなかなかいないと思います。でも安心してくださいね。大抵の人は解ききれないです。
やるべき勉強法が何かを知る
ひとつ前で提示したことをクリアしたあなたは、TOEICの問題を少なくとも1回は解いたことになると思います。そして、どこのパートがどのくらいできて、どのくらいできなかったかが分かる状態になっていると思います。
では、この結果をもとに今やるべき対策を分析していきましょう。
TOEICには大きく分けてリスニング問題とリーディング問題の2つがあります。そしてリスニング問題の満点は495点、リーディング問題も同様に満点は495点です。
TOEIC800点を超えるためには、どちらの分野もまずは400点を超えられるようにする必要があります。正答率に換算すると、約80%です。
そして、あなたのTOEICの結果をみてみましょう。リスニング問題、リーディング問題で400点を超えているのか、いないのかを確認しましょう。
そして、リーディングが400点を超えていない場合は次章のリーディング編を実践しましょう。
リスニングが400点を超えていない場合は次章のリスニング編を行ってください。
どちらも400点を超えていない場合はリーディング編、リスニング編のどちらも実践しましょう。そして、リスニング、リーディングの中でもより400点に届いていない分野から取り組みましょう。
また、文法問題で大きく失点している人は文法編の勉強も行う必要があります。他にも、長文問題で全ての問題を時間内に解ききれたのに、リーディングセクションで400点を超えられなかった人も文法編の勉強を行った方が良いです。速読はできるが文法的知識が不足していて文意を正確につかめていない可能性が高いからです。
さらに、本記事では単語編の勉強についても取り扱っています。単語編に関しては金のフレーズに登場する単語の9割を覚えきれていない方が対象です。単語学習は重要ですので、こちらはできれば皆さんに実践していただきたいです。
具体的勉強法
ではここからは分野ごとの具体的勉強法について解説します。
繰り返しになりますが、勉強すべき内容は大きく次の4つに分けられます。
- リスニング編
- リーディング編
- 文法編
- 単語編
直前の章でこのうちのどの分野の勉強を行うべきかがわかったと思います。まだ読んでいない人は一旦前の章を読んでみてください。
リスニング編
リスニングで行うべき勉強はリスニングスクリプトの音読です。リスニングの勉強に音読を行うべきというのはいまいちしっくりこないかもしれません。しかし、効果は絶大なので是非とも信じて実践してみてください。
まず、TOEICのリスニング問題で流れる音源のスクリプトを用意します。使用教材はなんでも構いません。過去に解いたリスニング問題でも良いでしょう。
スクリプトが準備できたら、まずは一度読んでみましょう。そして、意味が理解できない部分は調べてわかる状態にしましょう。そこまでできたらあとはひたすら音読をするだけです。
音読をする際は必ず同時に意味を頭の中で思い浮かべながら行ってください。これがかなり重要です。
疲れるかもしれませんが、繰り返し音読をするうちに、徐々に意味を覚えてくるため、疲れなくなります。そして、音読のスピードも上がるはずです。これを20回〜30回続けると、CDの読み上げるスピードより早く読み終えられるようになるのではないかと思います。
そのようになったら今度はCDの音源を流しながら、音を被せるように同時に音読をしてみましょう。この時も同時に意味をとらえながら音読します。これを5回ほど繰り返すことができれば、読んだ英文に対してはかなり耳が慣れるはずです。
ここまでできたら次の問題のスクリプトに移りましょう。
こんなに何十回も繰り返し読むなんて気が遠くなる気持ちになった方はおおいのではないでしょうか。大丈夫です。繰り返す音読の数は多いかもしれませんが、その代わりに多くの問題のスクリプトをこなす必要はないからです。
模試1回分のスクリプトをやるだけでも効果は期待できるのです。多くの問題をたくさんやるより、少ない問題に対し、同じ問題を何回も繰り返すことが最も重要なのです。
模試1回分くらいであれば、数十回音読を繰り返してもそれほど大変ではないです。これをこなせば800点を超えが見えてきます。是非頑張りましょう。
リーディング編
リーディングで行うべき勉強法は、長文問題の音読です。リスニング問題でも音読をおすすめしましたが、リーディングにおいても音読が大切となります。
音読の教材を用意します。TOEICのPart7の問題を用意しましょう。そして、どの問題でも良いので、大問一つ分を選びましょう。
選んだ問題をまずは精読してください。長文問題の英文はリスニングのスクリプトと違い、意味を取る難易度が高いはずです。
冒頭から順番に読んでゆき、意味がわからない英文に関しては意味を調べ訳しましょう。完璧に訳せなくても、その文の意味がざっくりとわかれば問題ないです。
また、意味がわからない単語があったら、その単語を本文が書かれている部分の端の方にまとめて書いておきましょう。きれいにまとめる必要はないです。単語とその意味をささっと書いておくだけで良いです。
あとはひたすら音読を繰り返すだけです。音読の仕方に関しては、直前のリスニング編で紹介した音読方法と同じですのでそちらを読んでみてください。
そしてリーディングに関しては、音読をしてゆく中で、この単語のいみはなんだっけな?と思う回数が多いと思います。リスニング編で行う音読よりも英文の難易度は上がっているからです。その際は必ず単語の意味をその都度確認しましょう。
文法編
文法に関しては、TOEICの文法問題だけを集めた問題集を繰り返し解くことが大切です。模試の中の文法問題の部分だけを繰り返し解くのでも大丈夫です。
問題集がない方は下記の問題集をおすすめします。退屈かもしれませんが、TOEICの場合文法問題にパターンがある程度存在するため、大量の問題を解かなくても点数アップに繋がりやすいです。
ですから、それほど退屈に考えず肩の力を抜いて頑張りましょう。文法の対策が今回紹介している分野の中では一番成果が出やすいです。
単語編
単語に関しては、金のフレーズ一択です。800点を超えることを目標にするのであれば、単語帳は金のフレーズ以上の単語帳を使わなくても大丈夫です。
TOEICで高得点を取るためには単語力が必要かどうかという議論はよく生まれます。確かに単語を覚える必要がありますが、大事なのは難しい単語を多く覚えることではなく、金のフレーズに出てくる単語をいかに早く瞬発的に意味を思い浮かべられるかが重要になります。
ですから、多くの単語に触れようとするのでなく、ひたすら金のフレーズを何周も周回してください。私はそれで実際に800点を超えることができました。
とはいっても、本番試験では金のフレーズでは網羅しきれていない単語が出てくることもあります。ですが、そのような単語が出てくる部分は設問に対する直接的な答えになっていないことがほとんどですし、もし答えに該当していたとしても、前後の文脈から容易に意味がわかってしまう場合が多いです。
また、金のフレーズが取り扱っていない単語に関しては、出てきたらその都度覚えてゆくので問題ないのも事実です。本記事では本文の繰り返し音読を推奨していますが、音読をしてゆくうちに出てきた単語は覚えてしまえるので、心配はいりません。
長くなりましたが、要は単語学習は金のフレーズ一択ということです。
TOEIC800点を目指し正しい勉強法を行おう
800点を目指すためには正しい勉強法を行うことが大切です。TOEIC800点を取るためには様々な勉強を必死に行う必要があると感じる人がいるかもしれません。
例えば海外の映画を字幕なしで見れるように訓練したり、英会話を初めてネイティブと会話をしたりする必要があるのではと感じ、あれもこれも英語に関わる勉強を片っ端からためそうと思うかもしれません。しかし、それは大きな遠回りです。
理由はいくつかあります。まずTOEICに出題されるのはリーディングとリスニングだけだからということです。つまりスピーキングとライティングのスキルは問われないのです。
そのため、英会話レッスンなどはあまり意味を成さないということになります。TOEIC800点を取るために必要な勉強と必要でない勉強を見極め、必要なことのみに時間を割くことが800点を最短で超えるために大切です。
また別の理由として、TOEIC800点を超えるために必要な英語力は高度なものでなく、基本的な英語力をいかに鍛えるかが大切になります。例えばTOEICの長文問題を例に出します。
長文問題では難しい英文を理解する力は求められません。比較的単純な英文を、いかに速く読解できるかが重要となります。
また、単語もあまり難しいものは出ない傾向にあります。だからこそ、上級な単語帳使って単語暗記を行う必要はそれほどありません。
それよりかは金のフレーズを完璧に覚える勉強の方が有効です。このように、正しい勉強を選んでそこに集中して時間を使う勉強がTOEIC800点を超えるために重要となります。
自分に最適な勉強法が何かをわかろう
自分に最適な勉強法というものは人それぞれで変わってきます。
例えばリーディングの勉強に焦点をあててお話します。リーディングができないと言っても、できないには種類があります。
例えば、①ある人は速読力はあるが文法力が弱く、文の意味を正しくできずに点数を落としてしまうパターンがあります。
また、②別の人は文法力はあり一つ一つの文の意味は正確に取れるのに、速読力がなく、結果全ての問題を解ききれずに点数を落としてしまうということもあります。
①の人の場合、長文対策をする際に音読のような速読力向上に重きをおいた勉強をするのはあまり効果的ではありません。文法特化型の問題集を解き、退屈に感じるかもしれませんが文法的知識を身につけることに重きをおいた勉強を行うのが最適です。
一方で②の人の場合は、英文を読解するための知識は十分にある状態です。その知識をいかに早く処理し、速読力を向上させるかが重要になってきます。
つまり、この記事でもおすすめしているような「繰り返しの音読」を中心に勉強を行ってゆくことが最適な勉強法となります。このように、自分に最適な勉強法は自分がおかれる状況により変わってきます。
自分に最適な勉強法が何かをわかって勉強を行うことが重要なのです。
正しいステップで勉強しよう
TOEIC800点を取るために自分に最適な勉強法が何かをわかることが重要とお伝えしましたが、最適な勉強がわかったら、最適なステップで勉強することも同じくらい重要です。よくありがちなのが、リスニングもリーディングも同じ分量で対策することです。
リスニングもリーディングも模試を解いて同じ点数であることは意外とありません。リスニングの方が点数が高かったり、逆にリーディングの方が点数が高い場合が多いと思います。
そうなった場合に、2技能とも同じ比重で勉強を行うのはあまり良い勉強であるとは言えないです。具体的勉強法の章でもお話しましたが、まずはリスニングとリーディングのとで点数が低い方に重きをおいて対策を行うことが大切です。
点数が高い分野を伸ばすことも大事という意見もありますが、800点を目指すということにおいては、練習の段階でリスニングとリーディングでともに400点ずつをコンスタントに取れる力が必要になります。
本番では独特の緊張感などがあり、思ったように点数が取れない可能性もあるからです。ですから、練習の段階で400点により届いていない分野を優先して対策をしてゆくことをおすすめします。
間違えた勉強をすると遠回り
この記事でお伝えしてきたように、TOEIC800点を取るために正しい勉強の中から、自分に最適な勉強を正しいステップで行うことで、あなたにとって最短で800点超えを達成することができます。
つまり、勉強はやることだけが良いこととは限らないのです。間違った方向に努力して勉強していては、前進するどころかむしろ逆効果となる可能性も大いにあります。
私は過去に、勉強法を誤って挫折しかけたことがあります。TOEIC720点を取得済みであったとき、次はTOEIC800点を目指して勉強をしておりました。
当時の私はリーディングの点数がリスニングよりも低く、リーディング力を伸ばそうと単語帳をひたすら覚える勉強に重きをおいていました。その際は金のフレーズをほとんど完璧に覚えられた段階であったため、その上級編である黒のフレーズを購入し、ひたすら単語暗記をし、そして過去問を解くという対策をしていました。
しかし、単語を苦労して覚えてもTOEICの点数は上がらず、しまいには600点台にまで転落してしまうという悲劇がありました。苦労しても報われない結果をみて、しばらく英語の勉強を諦めてしまう時期がありました。
当然勉強をしなければさらに点数は落ちます。このように負のスパイラルに陥ってしまったのです。この時における私の問題点は、自分に最適な勉強を行えなかったことです。
「リーディングが弱いから単語力向上をすべき」という安価な考えのみで勉強を行ってしまったのです。しかし、私にとって必要な勉強は速読力の強化、つまり音読だったのです。
それに気づいてからは速読力の強化を行い、800点超えを達成することができました。間違えた勉強法が遠回りであると痛感した経験となりました。
まとめ
ここまでTOEIC800点を取るための勉強法についてまとめました。
重要なことは
- TOEIC800点を取るために正しい勉強法を選択すること
- 自分の英語力を知り、最適な勉強を行うこと
- 正しいステップで勉強を行うこと
以上の3点です。
そしてそのためには本記事でお伝えしたような具体的ステップを実践すればよいです。
具体的勉強法ではそれほど多くの種類の勉強を紹介していなかったと思います。ですが、TOEIC800点を取るための勉強法は意外とシンプルです。本記事で紹介している勉強だけでも800点は十分目指せます。
TOEIC800点を超えるために行う勉強は楽なものではないかもしれません。
ですが、800点を超えると仕事や学校において大いに評価をしてもらえるので、そのことを原動力にぜひ一緒に頑張りましょう。