TOEICで600点を取らなければいけないけど、どうしても取れない!もう無理かも…
そんな緊急のお悩みを抱いてはいませんか?
じつはTOEICで600点を最短で取るためには「基礎固め」と「知識の自動化」を徹底的に行えば良いのです。なぜなら、TOEICで600点を超えるためには、基本レベルの問題をスピード感をもって解けさえすれば良いからです。
ここでは、あなたがTOEIC600点を絶対に取れるように、あなたの今の原因をつきとめ、具体的にやるべき勉強とコツを提示します。読み終えていただければ、TOEIC600点を取るための具体的道筋が明確になり、次こそ「TOEIC600点を取れる」と思えるようになります。
TOEIC600点のレベルとは?
TOEIC600点のレベルは、基本的なコミュニケーションが行えるレベルとされています。また、英検と比較すると、2級相当のレベルに対応します。
下記はTOEIC受験者全体の得点分布です。
平均点は611点ですから、600点はTOEIC全受験者の大体平均点です。
また下記は、TOEICの各点数とそのレベルについてTOEICの公式がまとめた表です。
この表から、600点は、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができるレベル」となります。
ですから、高度な英語力を身につける必要はありません。基礎英語をいかに身につけられるかが重要ということになるでしょう。
TOEIC600点が取れない理由
まずはなぜ600点が取れないのか?その原因を探りましょう。
600点を取れない原因として下記が考えられます。
- TOEIC慣れができていない
- 単語の暗記法が効率的でない
- 文法力が不足している
- 音読を正しくできていない
- TOEICの教材を使っていない
- 教材のレベルが合っていない
この中に心当たりがある項目があるでしょうか?
あれば良いことです。それが原因ですので、改善すれば600点を取れるでしょう。
項目ごとに詳しく解説します。
TOEIC慣れができていない
TOEIC慣れがいかに重要か、心の底から理解できていますでしょうか?
600点を目指すために、TOEICの特徴に慣れることはかなり効果的です。なぜなら、TOEICには問題のパターンが多く存在し、それらを攻略すれば得点アップが期待できるからです。
例えば、リスニングセクションのPart3, 4に関して。ひとつの大問につき、設問が3問出題されますが、3問あるうち1問は解こうとしなくても自然と解ける裏技があったりします。
この裏技についてはこの記事の最後に紹介しています。
こういったTOEIC特有の特徴を知らないと、平気で数十点の損をしてしまいますよね。
自分の持つ英語力の中で、TOEIC本番試験で得点を最大化するためにも、TOEIC慣れをすることはかなりおすすめです。
単語の暗記法が効率的でない
単語の覚え方について工夫できていますか?
じつは単語を「効果的に」暗記することは重要です。なぜなら、単語暗記は言うまでもなく重要ですが、TOEICを受ける大半の人は仕事などで忙しく、単語暗記の時間をなかなか多く取れないからです。
じっくり覚える時間があれば良いでしょうが、取れない場合はいかに短い時間で単語を覚えるかを試行錯誤する必要があるでしょう。コツが分かり正しい方法で暗記ができれば、単語暗記に当てる時間を減らしその分他の勉強に当てられますし、覚えられる単語の量も増やせるのです。
単語を覚える重要性はわかっていても、覚え方を工夫する重要性がわかっている人は少ないのではないでしょうか。
効率的な暗記法は 【英語|英単語の覚え方】暗記に大切なのは実は「単語を忘れる」こと で詳しく解説しています。
単語の暗記法を工夫し、効率的に単語を覚えましょう。
文法力が不足している
文法の勉強をおろそかにしていませんか?
文法力が不足していると、600点を超えることは難しいでしょう。なぜなら、英語の基礎力は「単語」と「文法」の2つで成り立っており、どちらかが不足していると点数が伸び悩むからです。
単語の重要性は理解できている人は多いでしょうが、文法は意外と重要視していない人が多いです。
文法の知識が弱いと、他の英語学習をしても効果が薄れ効率が悪いでしょう。Part5, Part6の文法問題で正解数が低い場合は文法の勉強を改めて行いましょう。
なお、文法の覚え方は 【英語の文法勉強法】効率的に文法をマスターする覚え方のコツは5つ で詳しく解説しています。
音読を正しくできていない
音読は正しく行えていますでしょうか?そもそも音読を行っていますでしょうか?
TOEICでは音読をすることで点数を大幅に上げることができます。なぜなら、音読はTOEICで最も求められる力である「速読力」を鍛えることができるからです。
私も約2ヶ月でTOEICの点数を100点以上上げられた勉強は「音読」でした。
TOEICの試験は他の試験と違い、「基本レベルの英文」を「とにかく大量に」読まされる試験です。ですから、いかに基本レベルの英文を速読できるかが重要でしょう。音読を行うと、すでに覚えた「単語」と「文法」の知識を処理する速さが急激に向上し、その結果「速読力」が身につきます。
覚えた知識の処理する速さを上げることを「知識の自動化」と呼ぶ人が多いです。
英語知識の自動化ができると、身につくのは「速読力」だけではありません。実は「リスニング力」も身につくのです。
こういった効果を得るために、音読を「正しく」行えば良いでしょう。正しい音読の仕方は 【英語音読のやり方】たった4つ意識して勉強するだけで点数が上がる で詳しく解説しています。
正しい音読をして、TOEIC600点を超えましょう。
TOEICの教材を使っていない
TOEICの勉強に使っている教材は、TOEIC専門の教材でしょうか?
600点を取るために使う教材はTOEICに特化した教材を使うことが重要です。なぜなら、TOEICに特化した勉強ができるからです。英語の試験が違えば出題される内容やレベルが全く違ってきます。
例えばTOEICと英検を比較しましょう。
項目 | TOEIC | 英検 |
---|---|---|
ライティング問題とリーディング問題 | 出題されない | 出題される |
出題される単語の分野 | ビジネス | アカデミック |
求められる力 | 速読力 | 精読力 |
文章レベル | 普通レベル | 難易度が高い |
試験時間に対する問題量 | 多い | 少ない |
これほどまで違うのです。ですから、同じ英語の試験であっても内容は別物ですよね。
TOEIC600点を取りたいのであれば、TOEICの参考書で勉強をしましょう。
教材のレベルが合っていない
あなたが使用している教材は600点を取るための教材でしょうか?
TOEIC600点を取りたいのであれば、600点の教材を使いましょう。なぜなら、600点向けでない教材を使って勉強すると効率が悪いからです。
TOEICでは使う教材レベルを間違える人がかなり多いです。その理由は、初心者から満点取得者まで全員が同じ試験を受けるからです。英検の場合ですと、中学初級レベルは5級、大学上級レベルは1級と分かれているため、参考書も受ける級のものを買うでしょう。
しかし、TOEICは中学初級レベルでも大学上級レベルでも受ける試験は同じため、TOEICの参考書ならなんでも良いと錯覚してしまう人が多いのです。肝心の教材レベルは無視されがちなのです。
TOEICの単語帳といったら金のフレーズですが、その単語帳は800点を超えるレベルにも対応しています。600点を目指すのであれば、まずは銀のフレーズをマスターすべきでしょう。
このように、使っている教材はTOEIC用でも、目指すレベルと違う参考書を使っていては600点を取れません。レベルに合った教材を使用しましょう。
600点を取る勉強のコツ
600点を取得するために意識べき勉強時のコツをお話しします。
具体的に下記2つを意識しましょう。
- 隙間時間を徹底的に活用する
- 正しく効率よく勉強する
順番に解説します。
隙間時間を徹底的に活用する
とにかく隙間時間を徹底的に活用しましょう。なぜなら、TOEICを受ける人の多くはTOEICの勉強以外にもやることがあり、勉強時間が取れないからです。
仕事をしながら、バイトをしながら、部活をしながら、など、多くの人は何かと勉強を両立していますよね。そうなると、「勉強時間を増やす」という単純な解決策では難しいのではないでしょうか。ですから、「可能な限り隙間時間を勉強時間に変える」という意識を持ちましょう。
トイレの時間、ご飯の時間、電車に乗る時間。勉強に当てられる隙間時間はたくさんあります。
こういった時間を勉強に当てるのは苦痛でしょうが、ひとまず600点を取るまで辛抱すれば良いのです。
期間はそう長くないでしょうから、せめて600点を取るまでは隙間時間を徹底的に活用しましょう。
正しく効率よく勉強する
常にどうすれば「正しく」「効率よく」勉強できるか考えるクセをつけましょう。
勉強量を確保するのはもちろん重要ですが、仕事をしながらだと量を多くするにも限界がありますよね。ですから、勉強を「正しく」「効率よく」行うことが重要でしょう。
「正しく」「効率よく」する勉強法は、この記事で紹介していることを実践すれば良いです。
具体的に
- 自分の目指す点数のTOEIC参考書で勉強する
- 音読を行い速読力をつける
などを紹介しましたね。
また、 英語ブログ では他にも勉強に役立つ記事をたくさん書いております。こういった情報を参考に「正しく」「効率よく」勉強するにはどうすれば良いか、常に考えながら勉強をしましょう。
TOEIC600点を取る勉強法
ここまで紹介したことを実際の勉強に落とし込み、600点を取るためにはどうすれば良いでしょうか?
具体的には次のステップで勉強しましょう。
- 単語を正しく暗記する
- 文法問題集を解く
- 音読をする
それぞれステップごとに解説します。
単語を正しく暗記する
まずは単語を正しい暗記法で暗記をしましょう。単語は英語の基礎力を向上させるために必要な力でしたね。単語暗記をすることで「基礎固め」が行えるでしょう。
単語帳は銀のフレーズを使いましょう。TOEIC600点を取るために適したレベルの単語帳だからです。
単語の正しい覚え方で重要なのは、
- ひとつひとつの単語暗記に時間をかけない代わりに復習回数を増やす
- 一度に覚える単語の範囲を決める
です。これらが重要な理由と、さらに詳しい単語暗記の方法は 【英語|英単語の覚え方】暗記に大切なのは実は「単語を忘れる」こと で解説しています。
文法問題集を解く
文法問題集を解き、文法知識を強化しましょう。
前の章でお伝えした通り、文法も単語と同様に英語の基礎力を向上させるために必要な力でした。こちらも「基礎固め」につながります。
使う文法問題集としておすすめは TOEICテスト中学英文法で600点! です。
600点を取るためだけに必要な文法が多過ぎず少なすぎずまとまっている良書です。
文法の正しい勉強法は 【英語の文法勉強法】効率的に文法をマスターする覚え方のコツは5つ で詳しく解説しています。
音読をする
ここまでできたら音読をしましょう。
音読は覚えた「単語」と「文法」の知識を自動化するのに適した勉強でしたよね。つまり、音読を行うことで「基礎固め」で獲得した基礎知識を「自動化」することができるでしょう。
音読で重要なことは
- 英文の意味を頭の中で思い浮かべながら高速で音読する
- 音読を何回も繰り返す
です。
正しい音読の仕方に関しては、 【英語音読のやり方】たった4つ意識して勉強するだけで点数が上がる で詳しく解説しています。
600点を取る本番でのコツと戦略
TOEIC600点を取るためにはTOEIC慣れが重要です。ここではいくつか本番でのコツと戦略を解説します。
特に効果的な5つだけに絞ると下記です。
- 得点を最大化することを意識する
- Part7を頭から解かない
- 分からない問題は即飛ばす
- Part2は冒頭の一語を聞き逃さない
- リスニングは2, 3問目だけ解く意識で
順番に解説します。
得点を最大化することを意識する
本番試験では全問正解を目指す必要はありません。なぜなら、600点を取るためには全部の問題に正解する必要がないからです。つまり、捨てる問題があって良いのです。
TOEICは満点が990点ですので、約1000点満点と考えることができます。そのうちの600点ですので、ざっくり計算して全体の6割以上正解すれば600点を取れることになるでしょう。
もちろんTOEICでは配点が公表されていませんので、6割とはおおよその目安です。
TOEICは初級者も上級者も同じ試験を受けますので、難しい問題と優しい問題が混じっています。また、990点を取れる人にも対応できるように、問題数はかなり多いです。
ですから、解ける問題で得点して得点を最大化し、600点を超えられるように試験問題を解きましょう。
Part7を頭から解かない
Part7の長文は何も考えずに頭から解くのはおすすめしません。なぜなら、簡単な問題が前半、後半が難しい問題といった構成になっていないからです。Part7では簡単な問題が最後の方に出題されることは当たり前のようにあります。
600点を取るためには全問に正解する必要はありませんから、当然易しい問題で確実に得点をする方が点数が最大化できますよね。
ですから、Part7に関しては頭から順番に解かず、簡単そうな問題から解きましょう。
分からない問題は即飛ばす
わからない問題は迷わず飛ばしましょう。なぜなら、TOEICは2時間で200問を解く必要があり、わからない問題に時間をかけてしまうと大幅に時間が足りなくなるからです。
わからない問題は、時間をかけたところで正解できるわけではありませんよね。
また、TOEICの問題は全て選択問題ですので、勘で答えたとしても正解できる可能性はあるでしょう。
できる問題に時間をかけるためにも、少し考えて分からない問題は適当にマークシートを塗りつぶしましょう。
Part2は冒頭の一語を聞き逃さない
Part2のリスニング問題では、問題文として放送される一文の初めの一語を絶対に聞き逃さないようにしましょう。なぜなら、初めの一語を聞き取れるだけで、答えとなる選択肢を絞れる可能性があるからです。
例えば、問題文がDo you ~?で始まる文の場合、答えはYesかNoを含めた文が正解となりますよね。また、Why~?という文が流れたら、Because ~ など、理由を答える文章が正解となるでしょう。
このように、冒頭の一語を聞き取れるだけでその後の文章全てを聴き取れなかったとしても、正解できる可能性が高くなるのです。
Part2では初めに流れる一語を何がなんでも聴き逃さないように注意しましょう。
リスニングは2, 3問目だけ解く意識で
Part3, 4では一つの英文を聴き、3問に答える必要がありますよね。
実は初めの1問目は解こうとしなくても、2問目、3問目に回答できれば、自然に解けるパターンが多いです。なぜなら、1問目は英文全体の概要に関して問う問題であり、2, 3問目は英文の詳細を問う問題だからです。
例えば下記Part3の一例を見てみましょう。
No. 35 Where do the speakers work?
(A) At a hotel
(B) At a department store
(C) At a restaurant
(D) At a call centerNo. 36 What does the man ask about?
(A) How many people have applied for a promotion
(B) If a manager is in the lobby
(C) Whether a position is available
(D) When new shifts will be assignedNo. 37 What does the woman say the man should be prepared to do?
TOEIC公式:サンプル問題
(A) Handle customer complaints
(B) Work within a budget
(C) Get to know local clients
(D) Work evening hours
この問題でNo.35は、どこでこのやりとりが行われているか問われていいます。これはNo36, No37に回答できるよう聴き取りをしていれば回答できるでしょう。
No35の問題を、放送文が流れ終わった後に答えても正解はできそうですよね。
ですから、Part3, 4のリスニング問題では、2問目、3問目だけ答えるつもりで取り組んでみましょう。
まとめ
以上、TOEIC600点を取るためにどうすれば良いかについてまとめてきました。
この記事をまとめると、TOEIC600点が取れない理由として
- TOEICに慣れができていない
- 単語の暗記法が効率的でない
- 文法力が不足している
- 音読を正しくできていない
- TOEICの教材を使っていない
- 教材のレベルが合っていない
が挙げられました。
また、600点を取るためには「基礎固め」と「知識の自動化」を行い、本番では解くために
- 得点を最大化することを意識する
- Part7を頭から解かない
- 分からない問題は即飛ばす
- Part2は冒頭の一語を聞き逃さない
- リスニングは2, 3問目だけ解く意識で
を実践すれば良いということでした。
TOEIC600点をどうしても取らなければいけないけど、なかなか超えられない時はすごく辛いと思います。ですが、超えるために試行錯誤することでTOEIC600点に近づけるでしょう。
今は辛いですが、辛さを乗り越え600点を取れた時の喜びは大きいので、ぜひ目標に向かって共に頑張りましょう。