TOEIC Part5の点数がなかなか伸びない…点数アップに効果があるコツや勉強法は無いのかな?
そんなお悩みを抱えてはいませんか?
じつは、Part5で得点を伸ばすためには、「速読力」と「問題パターンに慣れること」が重要です。なぜなら、Part7の回答時間を残すために、Part5は「短時間で」「正確に」解く必要があるからです。
この記事で分かること
- TOEIC Part5が伸び悩む原因
- TOEIC Part5で点数を上げるコツ
- TOEIC Part5の効果的な勉強法
この記事の内容を実践していただければ、TOEIC Part5に対する苦手意識を取り除くことができ、満点を目指せるようになるでしょう。
TOEIC Part5が伸びない理由
まずはTOEIC Part5が伸びない原因を理解しましょう。
Part5が伸びない理由として、下記があげられます。
- 10分で解くのが難しい
- Part5の形式に慣れてない
- 速読力が足りない
- 語彙力が足りない
- 文法力が足りない
順番に解説します。
10分で解くのが難しい
Part5は10分くらいで解かなければいけないため難しく感じるでしょう。なぜなら、短時間で解こうとするとミスが増えるからです。
Part7になるべく時間を残すために、Part5ではできるだけ短時間で解こうとするのが一般的ですよね。
ですので、「時間をかけないとPart5のミスが増える。時間をかけるとpart7の時間がなくなる。」そういった難しい状況にあるため、Part5は難しいのです。
このようにPart5は30問を10分程度で解かなければいけないため、難しいのでしょう。
Part5の形式に慣れてない
Part5の問題形式に慣れていますか?
問題形式に慣れていないためにPart5が伸びないパターンは多いです。なぜなら、Part5はあるコツを実践すると、30問中の約7問を1分以内で解くことができるからです。
もし7問全てを1分以内で解くことができれば、残りの23問を9分かけて解いても10分で解ききれますよね。するとPart5の問題を解くのにも余裕が生まれ点数が上がるでしょう。
ちなみに7問を1分以内で解ける理由は、空欄の前後だけを読めば解ける問題が7問あるからです。詳しくはこの後の章で解説しています。
このようにPart5の形式になれておらず、コツを理解して臨まないとPart5をの点数が伸びないでしょう。
速読力が足りない
Part5の問題を解く時、設問を何度も繰り返して読んでいませんか?
速読力が足りずに繰り返し英文を読んでしまうと、Part5の点数が伸びない原因になるでしょう。なぜなら、読解に時間をかけると問題を考える時間が減ってしまうからです。
Part5で1問を解く時、具体的には下記の時間があります。
- 問題を読む時間
- 問題を考える時間
- マークシートに記入する時間
この中で、問題を考える時間に多く時間をかけられるほど有利になるでしょう。
そうなった時、問題を読む時間をいかに短縮できるかが重要なのです。なぜなら、マークシートに記入する時間はほとんど短縮できないからです。
このように、速読力が足りないと、問題を考える時間が減りPart5の正答率が下がる可能性があるのです。
単語力が足りない
Part5で知らない単語が多くないでしょうか?
単語力がないとPart5が伸び悩むでしょう。なぜなら、次のような2つの理由があるからです。
- 問題を読む中で知らない単語があると意味を予測する必要があり時間がかかる
- Part5の全30問のうち、3分の1に当たる10問が語彙問題であるから
つまり単語力が弱いと、問題を解く時間もかかりますし、正答率も上がらないのです。悪いことづくしですよね。
ですから、単語力が足りないとPart5の点数が伸び悩んでしまうでしょう。
Part5で問われる文法力が足りない
最後は言うまでもありませんが、文法力が足りないとPart5は伸び悩むでしょう。なぜなら、Part5は文法能力を試す試験だからです。
TOEIC Part5では、大きく下記分野の文法が毎回同じ割合で出題されます。受験回ごとに難易度が変わってしまうと不公平になってしまうため、この出題傾向が大きく変わることはないのです。
問題タイプ | 平均出題数 |
---|---|
語彙 | 10 |
品詞 | 7 |
動詞 | 3 |
前置詞or接続詞 | 2 |
代名詞 | 2 |
前置詞 | 3 |
関係詞 | 1 |
その他 | 2 |
合計 | 30 |
これらに挙げた文法項目の知識が弱いと、Part5の得点は伸び悩むでしょう。逆に言えば、これらの範囲に特化して徹底的に対策すれば、効率よくPart5の得点アップができますよね。
Part5で問われる文法知識が足りないと点数が伸び悩みますので、文法力をあげましょう。
Part5を速く解くコツは2つ
Part5を速く解くコツは2つです。
- まずは空欄の前後のみを読む
- 解けないようなら全文を読む
これ以外にもコツを紹介している人がいますが、意識することが多いと混乱をしてしまいます。ですので特に重要な2つのみを意識するので十分でしょう。
それぞれ詳しく解説します。
まずは空欄の前後のみを読む
Part5では全30問あるうちの7問程度は、空欄の前後のみを読むだけで回答できます。ですから、まずは空欄の前後だけで解けるかどうか考えましょう。
選択肢に挙げられている4つが同じ単語の変化形である問題は、空欄の周辺を読むだけで解けます。
下記はその問題の例です。
No. 101 Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily ------- .
TOEIC公式 サンプル問題 No.101
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated
この問題は「are often unnecessarily」の部分のみ着目すれば解くことができるでしょう。
be動詞の後に来て、副詞に修飾される品詞は形容詞ですよね。この問題の正解は「D」です。
こうった問題はできれば5秒で、遅くても10秒以内に解けるよう意識しましょう。
解けないようなら全文を読む
直前であげた空欄の前後を読むだけで解ける7問以外は、全て全文を読んで答える必要があるでしょう。全部で23問程度あります。
「全文を読まなくても解ける7問」は1問当たり5秒で解けると想定しましょう。ですから「全文を読まない問題7問」を解くのに35秒かかると計算して、全文を読むパターンの23問は9分半で解けばPart5は10分で解けることとなります。
つまり、1問あたり25秒くらいかけることができるのです。
よく1問あたり20秒で解くべきという意見がありますが、それではミスが増えてしまうでしょう。ですから、1問あたり25秒で解ければかなり良いと思って取り組みましょう。
もし、それ以外の詳しいコツを知りたい場合は、「文法問題でる1000問」にまとまっています。ぜひ活用しましょう。
Part5を伸ばす具体的勉強法
ここからはPart5を伸ばすために具体的な勉強法を紹介します。
下記ステップで勉強すれば良いでしょう。
- 品詞問題を極める
- 「文法問題 でる1000問」を正確に解く
- わからない文法知識は文法書を見る
- 時間を意識して解く
- 解くスピードが遅ければ音読する
- 単語暗記を同時並行で行う
順番に解説します。
品詞問題を極める
まずは品詞問題を極めましょう。なぜなら、Part5の約4分の1は品詞問題だからです。また、品詞問題は全文を読まなくても回答できる問題でしたよね。
具体的には、「文法問題でる1000問」の問題集で、第1章の品詞問題をひたすら周回するのがおすすめです。
この問題を全てマスターすることで、Part5の品詞問題の全パターンを網羅することができます。
「文法問題でる1000問」を活用して、品詞問題を極めましょう。
「文法問題でる1000問」を正確に解く
品詞問題を極められたら、「文法問題出る1000問」の品詞問題以外を正確に解きましょう。重要なのは時間を意識せずに正確に解くことです。なぜなら、Part5は正確性を重視してひたすら解いていけば、解くスピードは自然と速くなっていくからです。
最終的には1問あたり25秒程度で解ければ良いのでしたね。25秒と聞くと短い時間のように感じますが、実は思ったよりもゆっくり解くことができる時間です。
「文法問題でる1000問」を正確に解き、何度も周回しましょう。
わからない文法知識は文法書を見る
「文法問題 でる1000問」を解いていると、中にはわからない文法事項が出てくるかもしれません。
その時は文法書を確認しましょう。なぜなら、文法書の方が詳しく文法知識がまとまっているからです。また、文法書は文法知識を体系的に学ぶことができますよね。
おすすめの文法書は「Vision Quest総合英語」です。
でる1000問は、あくまで回答に必要最小限の文法知識を提示した上で、問題の解き方を解説している問題集です。ある程度文法知識があることが前提ですね。
そのため、文法知識が抜け落ちている部分に関しては文法書で復習するのが重要でしょう。
わからない文法知識が出てきたら必ず文法書で復習しましょう。
時間を意識して解く
ある程度「でる1000問」を周回して解いていくと、大半の問題をマスターできると思います。マスターできたら、今度は時間を意識して解くようにしましょう。
繰り返しになりますが、本番試験では品詞問題は5秒以内に解き、それ以外の問題は25秒以内に解く必要があるからです。
時間を意識して解いた時に、間違える問題数が多くなるようであれば、もう一度時間を意識せずに正確に解くステップに戻るのも良いでしょう。
時間を意識して、「でる1000問」を繰り返し演習しましょう。
解くスピードが遅ければ音読する
時間を意識して解いても、解くスピードが目標秒数よりもかかってしまう場合があるでしょう。その場合は速読力が足りていないことが考えられます。ですから、速読力を鍛える必要があるでしょう。
「でる1000問」で出題される文章を、10問1セットとして「文の意味を理解しながら繰り返し音読をする」のがおすすめです。
音読で大切なのは、次の3点です。
- 音読をする前に、文の意味が取れる状態にしておく
- 文の意味を理解しながら何度も音読する
- 速く読めるように20回ほど繰り返し音読する
なお、音読の正しいやり方については、 【英語音読のやり方】たった4つ意識して勉強するだけで点数が上がる で詳しく解説しています。
「でる1000問」を解いて、解くスピードが遅い場合は音読をして速読力をあげましょう。
単語暗記を同時並行で行う
単語暗記を同時並行で行いましょう。Part5でわからない単語があると、文章を読むのに時間がかかってしまうからです。
単語暗記はPart5だけでなく、他のパートにも得点アップの効果がありますよね。ですから、効率がよいでしょう。
使う単語帳は金のフレーズが良いでしょう。私も愛用していますが。TOEICで出題される重要な単語のみを覚えることができて、短期間で必要な単語を覚えるこができます。
Part5で点数を上げるためにも、単語暗記を同時並行で行いましょう。
まとめ
以上、Part5が伸びない状態を脱却するために必要な情報をまとめてきました。
この記事をまとめると、Part5を速く解くには
- 空欄の前後のみを読む方法
- 文章全体を読む方法
の2パターンの問題を意識すれば良いということでした。
また、Part5を伸ばす勉強法として
- 品詞問題を極める
- 「文法問題 でる1000問」を正確に解く
- わからない文法知識は文法書を見る
- 時間を意識して解く
- 解くスピードが遅ければ音読する
- 単語暗記を同時並行で行う
を行えば良いということでした。
Part5は短時間で正確に解くことができれば、リーディングセクションで大きく差をつけることができます。ですから、この記事で紹介したことを実践し、Part5を伸ばしましょう。