TOEICのスコアがあれば30代の転職で有利になるの?
そんな疑問をお持ちではないでしょうか?
初めに結論を言いますが、「TOEICのスコアがあると30代の転職は確実に有利になります!」ただし、転職活動においてTOEICの活かし方を間違えると全く有利になりませんので要注意です。
なぜなら、TOEICスコアは自分がすでに持っているスキルや業務実績に付加価値をつけてくれるものであり、それを理解して転職活動をしないとTOEICを転職に活かせないからです。
この記事では次のことが分かります。
この記事でわかること
- TOEICを活かした30代の転職でおさえておかないと失敗する3つのこと
- TOEICが30代の転職で有利になる理由
- 30代の転職で目安となるTOEICスコア
- 30代のあなたがTOEICのスコアアップをする上で超重要なこと
私は現在TOEIC840点を取得し、その武器を最大限活かして仕事ができています。
転職でTOEICを活かすには、まずは絶対にやってはいけないポイントを理解することが重要です。その上で、今度は正しくTOEICを活用する方法を知り、TOEICスコアとともに転職で無双しましょう。
この記事を読み終えていただければ、30代の転職でやってしまいがちな「TOEICスコアの活用法の失敗」を防ぐことができ、転職を成功させて今よりも100万以上給与アップを目指せるでしょう。
TOEICは30代の転職でかなり役立つが注意点あり
まずこの章では、この記事で一番重要なことをまとめました。一文でまとめると、「30代の転職でTOEICは必ず役立つが、注意点もある」ということです。
この章だけで重要なポイントの8割くらいは解説しています。ですので、時間が無い人はこの章で紹介している下記4つのことだけでもおさせてくださいね。
- 英語力の重要性が確実に増している
- 日本のビジネスにおいて英語力はTOEICで評価される
- 重要なのは業務経験 × TOEICスコア
- 30代の転職で必要なのは即戦力
それぞれ詳しく解説します。
英語力の重要性が確実に増している
「TOEICスコアが30代の転職で必ず有利になる」と言える根拠として、ビジネスでの英語力の重要性が確実に増していることがあげられます。
次の表はTOEIC公式サイトで公開されている調査結果です。企業が社員にどんな力を求めているかを表しています。
この資料より、企業は社員に「英語力」を最も求めていると分かりますね。
また、次の資料もTOEIC公式サイトから引用している資料です。企業が昇進・昇格時にTOEICをどのくらい重視するかを表しています。
この資料より、約3社に1社が昇進・昇格時にTOEICスコアを参考する可能性があると回答しています。 このようなデータから、英語力の重要性は増していると言えます。
日本のビジネスにおいて英語力はTOEICで評価される
英語力の重要性が増しているという現状はお伝えした通りです。そして、日本のビジネスにおいては、英語力はTOEICスコアで評価される風潮があります。
そう言える根拠は私の経験談です。
ご存知かもしれませんが、英語力を証明する資格としてはTOEICと英検があります。私はTOEICと英検の両方を受験していますが、ビジネスにおいて評価されるのは毎回TOEICの方でした。
社会人として面接や入社後に英語力を証明する機会が幾度とありましたが、英検の結果は全くと言っていいほど評価時に触れられることはなかったのです。やはりそれだけTOEICのブラインド力は高いと言えるのです。
このように「英語力の重要性が増している+英語力はTOEICで評価される」という二つの理由を組み合わせると、30代の転職においてTOEICスコアは有利にはたらくと言えます。
重要なのは業務経験 × TOEICスコア
TOEICが転職で有利になることは分かりました。では、TOEICスコアが高ければそれだけで30代の転職は有利になるのでしょうか?
実は、その答えは「No」です。
なぜなら、30代の転職において、TOEICのスコアは他のスキルと組み合わせて評価されるからです。つまり、TOEIC単体だけで評価されることは難しいと言えるでしょう。
例えば今まで学校の先生をやっていた人が、30代でエンジニア職への転職を希望するとします。この人はエンジニア経験はありませんが、TOEICは満点の990点を取得しています。
この場合、転職でTOEICスコアは有利にならない可能性が高いです。未経験の職種を目指すとなると、TOEICスコアと掛け合わせてアピールできる業務経験が無いからです。
このように、30代の転職で、TOEICスコアは今までの業務経験やスキルとのセットで初めて評価されることが多いです。TOEICスコアを取れれば未経験職種への転職が有利になるわけではないことはしっかりと理解しましょう。
ではTOEICスコアを活かして30代で未経験職種への転職が不可能なのでしょうか?実は可能です。その戦略は、次の章「TOEICスコアで30代の転職を有利にするための戦略」で解説しています。
30代の転職で必要なのは即戦力
30代の転職でおさえるべき最も重要なポイントは、「即戦力が必要」ということです。なぜなら、30代の未経験中途社員にイチから教育をしてくれる企業は少ないからです。
教育に時間とお金をかけるくらいであれば、採用に時間とお金をかけて即戦力の人材を採用する方が企業にとってメリットが大きいですよね。
そしてここで重要なことが、TOEICのスコアが高くても即戦力にはならないということです。TOEIC満点でも未経験エンジニアはゼロから教育しなければなりませんし、未経験マーケターであれば、いちからマーケティングの教育をする必要がありますね。
逆に今までの業務経験が活かせる職種への転職の場合は、即戦力になれます。そして、今までの業務実績に加えて、「この人はTOEICのスコアも高い」という評価になり、転職で有利になるはずです。
30代の転職では、「あくまで即戦力になれる業務スキル×TOEICスコア」という2つの組み合わせでTOEICが評価されるということを把握しておきましょう。
TOEICスコアで30代の転職を有利にするための戦略
ここまで、30代の転職におけるTOEICスコアの活用のしかたが分かったと思います。ではTOEICを活かして30代の転職を成功させるためには、どのような戦略を取ればいいでしょうか?
結論として、次のような戦略を取りましょう。
- 業務経験がすでにある職種への転職ならTOEICを頑張ろう
- 英語が求められる仕事である場合はTOEICを頑張ろう
- 未経験の職種を目指す場合は一度業務経験を積むための転職をしよう
前の章で紹介した、「TOEICスコアを活かした未経験職種への転職」についての戦略もこの章で解説しています。
業務経験がすでにある職種への転職ならTOEICを頑張ろう
30代の転職で重要なのは即戦力であることはすでに解説した通りです。そして、TOEICのスコアは、即戦力となるスキルと組み合わせることで評価が上がることもすでにお話ししました。
そのため、業務経験がある職種へ転職するのであれば、TOEICのスコアアップをしましょう。なぜなら、「即戦力スキル×TOEICスコア」の組み合わせで、TOEICを大きく評価してもらえるからです。
例えば、すでに営業職の人が、転職でTOEICスコアを活かして別企業の営業職を目指せば、海外営業も可能と評価され、有利になるでしょう。また、業務経験があるエンジニアが同じエンジニア職に転職する場合も、TOEICスコアが高いことで、海外のエンジニアとともに仕事ができるなどと評価をされるはずです。
このように、転職前の業務経験が転職後にも活かせる転職の場合、TOEICスコアが有利になりやすいので、TOEICのスコアアップを頑張りましょう。
英語が求められる仕事である場合はTOEICを頑張ろう
一部職種の中には、英語力がかなり求められる場合があります。通訳や英語講師などがそれに当たるでしょう。
このような職種へ転職をする場合は、TOEICスコアがそのまま大きく評価されます。ですから、TOEICのスコアアップを頑張りましょう。
もちろん英語力以外の評価もされる可能性はあります。例えば英語講師であれば、分かりやすく教えられるスキル、生徒と良い関係を気づけるスキルなども求められるはずです。しかし、英語を教える人であれば、英語力が最も評価されるでしょう。英語力がなければ英語を教える仕事はできないからです。
このように、英語が求められる仕事では、TOEICスコアが有利になるというより、必須であるとも言えますので、TOEICのスコアアップを頑張りましょう。
未経験の職種を目指す場合は一度業務経験を積むための転職をしよう
前の章でも解説しましたが、30代の転職で未経験の職種を目指す場合、TOEICスコアが有利になることは少ないです。なぜなら、すでにお伝えした通り、TOEICスコアは業務経験と掛け合わせることで、面接時に評価されるからです。
未経験職種への転職でおすすめな転職として、一度実務経験を積むための転職を挟むことです。そうすれば、その後の転職では、実務経験ありとしてTOEICスコアも大きく評価されるはずです。
つまり、この章の1つ目に紹介したパターンである「業務経験がすでにある職種への転職」の状態を作り出せるのです。
求人の中には、30代の未経験者を受け入れてくれる企業も必ずあります。未経験だと条件面で満足のいく転職にはならないかもしれませんが、業務経験を積めるという大きなメリットが手に入ります。そして、実務経験は約3年ほど積めば、即戦力になれるとして次の転職時に評価されるはずです。
3年も待てないよ…と思うかもしれませんが、30代であれば今後も約30年ほど仕事をすることになるはずです。その30年の仕事で、幸せに活躍するために約3年を投資すると考えれば、成功ではないでしょうか?
このように未経験職種を目指すには、一度業務経験を積む転職を挟むことで、TOEICスコアを高く評価しれもらえることを目指す戦略がおすすめです。
転職におけるTOEICスコア目安
では、30代の転職ではどのくらいのTOEICスコアを取れれば良いでしょうか。先に結論を言いますが、基本的にはTOEIC700点を目指しましょう。
さら細分化すると、次のようなTOEICスコアを目指すと良いでしょう。
- 30代の転職では最低でもTOEIC700点以上を目指そう
- 30代の転職で大きく評価をされたいならTOEIC800点
- 30代の転職で海外も視野に入れるならTOEIC900点
それぞれ解説します。
30代の転職では最低でもTOEIC700点以上を目指そう
30代の転職では、基本的にTOEIC700点を取得できれば有利になるでしょう。なぜなら、企業が30代の社員に求めるTOEICスコアは700点くらいだからです。
次の資料は企業がどのくらいのTOEICスコアを求めるのか調査した結果です。
この調査結果から、次のようなTOEICスコア要件があると分かります。
この調査結果より、企業側は最高でもTOEIC635点を求めるということが言えます。TOEIC700点を取得できれば、635点を超えることができますね。
ですから、TOEIC700点以上を取得できれば、転職時には有利になるでしょう。
30代の転職で大きく評価をされたいならTOEIC800点
もし転職時に、最低限の評価でなく、大きな評価をされたいのであればTOEIC800点を目指しましょう。なぜなら、英語を使う仕事であったとしても活躍できる可能性が高いからです。
私は英語を使用する部署に配属された経験がありますが、配属時のTOEICスコアは730点でした。周りから英語力については評価されてましたが、仕事で海外の人と会話する時はかなり苦労しました。
何を言っているのか聞き取れず、意思疎通がうまくできなかったのです。
それから英語力アップに力を入れ、840点までスコアを上げました。すると仕事におけるコミュニケーションはかなり楽になりました。
このように、800点を超えられると、英語を使った業務でも活躍できるレベルになれます。ですから、転職で大きく評価をされたいのであればTOEIC800点を目指しましょう。
ちなみに私はTOEICのスコアアップ以外にもネイティブキャンプというオンライン英会話をやりました。月額5000円くらいで話し放題というコスパの良さでしたので、2ヶ月だけ契約して短期集中でやりました。これがかなり役立ちました。
今なら無料体験ができるみたいなのでよかったら受けてみてください!
30代の転職で海外も視野に入れるならTOEIC900点
海外での仕事も視野に入れて転職を成功させたいならTOEIC900点を目指しましょう。なぜなら、TOEIC900点を取得できれば、面接で高く評価される上に、業務で英語が必要となっても十分活躍できるからです。
次の表はTOEICのスコア分布を表しています。
この表を見ると、TOEICで900点を超える人は上位たった15%しかいません。つまりそれだけ希少価値が高い人材になれるのです。
海外を視野に入れて転職活動をすると、競争相手は英語ができる人ばかりです。ですので、TOEIC900点を取得し上位15%に入れれば、より30代の転職を有利に進められるでしょう。
TOEICが転職で意味ないという意見はどう捉えるべきか?
ネットでは、「TOEICなんて転職に意味がない」という意見も見かけます。意味がない派の理由としては下記があげられます。
- TOEICでスコアが高くても英語ができると限らない
- 日本で仕事する上で英語は必要ないから
- TOEICはテクニックがあれば高得点が取れるから
この章では、これらの意見に対して私の見解をお話しします。
TOEICでスコアが高くても英語がしゃべれるとは限らない
TOEICが意味ない派の意見として、「TOEICが高くても英語は喋れないから」という意見があります。
これに関しては、確かにそうであると思います。なぜなら、TOEICではスピーキングとライティングは出題されないからです。
しかし、裏を返せばリーディングとリスニングに関しては、高いレベルであると言えます。つまり、英語の基礎力はあるのです。基礎力があればスピーキングの練習を少しするだけで喋れるようにもなるというのが私の考えです。
実は私自身もTOEICでスコアだけ高めだが全く喋れない人でした。しかし、オンライン英会話を2ヶ月ほどやっただけでかなり喋れるようになりました。TOEICで英語の基礎力を向上させられたからでしょう。
このように、TOEICが高スコアであれば、喋れるかどうかは別として、すぐに喋れるようになる英語力はあると言えるでしょう。
そういう点で、TOEICは英語力の証明として意味があると思います。
日本で仕事する上で英語は必要ないから
「日本で仕事する上では英語なんて必要ないでしょ。だからTOEICなんていらない。」こういった意見も耳にします。確かに今はそうかもしれません。
しかし、グローバル化が進む今後において、徐々に英語が必要になっているのも事実です。
そのような状況下で、面接時に、能力が同じで英語ができる人とできない人がいた場合、採用されるのは前者でしょう。
繰り返しになりますが、英語は他のスキルに掛け合わせて、価値を発揮するものです。つまり、自分のメインのスキルをより際立たせるための、サブで持っておく武器のようなものです。
同じくらいの能力であれば、武器をより多く持っている人の方をより採用したくなるのは自然なことではないでしょうか。このように日本ではあまり英語が必要とされてなくても、面接時の評価では有利になるのがTOEICです。
全ての企業でTOEICスコアが求められるわけではないから
全ての企業でTOEICスコアが求められないのも事実です。しかし、全ての企業で求められる資格がこの世に存在しないのも事実です。
一方で多くの企業で求められる資格は存在します。そのうちの1つがTOEICでしょう。つまり、TOEICはつぶしのきく資格なのです。
また、一部企業では、そもそもTOEICスコアを面接の必須要件としているところもあります。もちろんですが、TOEICスコアを取得しておかないと、このような企業にはチャレンジすらできません。
つまり、転職の選択肢が減ってしまうのです。
このように、TOEICスコアを持っておくと、転職時には何かと有利になる場面が多いのです。
TOEICはテクニックがあれば高得点が取れるから
TOEICは解答のテクニックを磨けば高得点を取れるという理由から、TOEICは意味ないという考えもあります。
TOEICのスコアアップのためには解答のテクニックを磨くことがもちろん効果的です。全て選択問題であるため、消去法などをうまく活用すればある程度のスコアアップは目指せます。
しかし、テクニックだけで高得点は取れないというのが私の考えです。
テクニックで行けるのはせいぜい600点くらいまでです。30代の転職で評価される700点以上を目指すには、テクニックにプラスして英語力の向上も必要でしょう。
テクニックのみでTOEICは高得点を取れないため、TOEICのスコアは英語力の証明としては有効でしょう。
スコアアップのために隙間時間を徹底活用しよう
転職に向けてTOEICのスコアアップを目指すのであれば、とにかく隙間時間を徹底活用しましょう。なぜなら、TOEICの勉強は隙間時間にできるものが多いからです。
単語暗記やリスニングなどは、移動中でも勉強が可能です。私も電車の中ではリスニングと単語の勉強をすると決め事にして勉強を行なっていました。
社会人は仕事をしながらTOEICの勉強をする必要があるため、勉強時間の確保は難しいですよね。もちろん机に向かっての勉強時間を増やすのは重要ですが、限界はあるはずです。
そんな中、いかに隙間時間を活用し、合計の勉強時間を増やせるかがTOEIC攻略の鍵となります。ぜひ隙間時間を徹底活用しましょう。
まとめ:TOEICを活用して転職し年収をあげよう
ここまでTOEICを活用した30代の転職についてまとめてきました。TOEICは30代の転職に必ず有利になります。
ただし、TOEICスコアで30代の転職を有利に進めるためには次の4つの点を理解するのが重要でした。
- 英語力の重要性が確実に増している
- 日本のビジネスにおいて英語力はTOEICで評価される
- 重要なのは業務経験 × TOEICスコア
- 30代の転職で必要なのは即戦力
そして、上記4つのポイントを実践するためには、次の3つが重要でした。
- 業務経験がすでにある職種への転職ならTOEICを頑張ろう
- 英語が求められる仕事である場合はTOEICを頑張ろう
- 未経験の職種を目指す場合は一度業務経験を積むための転職をしよう
英語力の重要性は日に日に高まっていますし、それに比例してTOEICの評価も高まっています。 TOEICで高いスコアを取得し、30代の転職を成功させましょう。