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【TOEICリスニングが350点のレベルは?】実体験をもとに解説

※この記事はプロモーションを含みます。

TOEICリスニング350点のレベル

TOEICのリスニングが350点ってどのくらいの英語レベルなの?周りからはどう評価されるの?

そんな疑問をお持ちではないでしょうか?

じつは、TOEICのリスニングが350点レベルであると、周りからの評価は高めだが、実際の仕事では話の主要なポイントしか聞き取れなかったり、なまりのある英語を聞き取れなかったりします。

なぜなら、私自身過去にリスニングが350点レベルである時に、そう経験したからです。

ここでは、TOEICリスニングが350点である場合のレベルはどんな感じで、どのような評価を受けるのか?私の実体験とTOEIC公式が発表しているデータとともに完全解説します。

記事を読み終えていただければ、TOEICリーディングが350点であるレベルと評価の全てを知ることができます。

TOEICリスニング350点の英語運用レベル

TOEICのリスニングが350点レベルである場合、基本的な英語を聞き取ることができます。また、周りからも、「英語が聞き取れる人」と評価をされます。

ですが、ネイティブが話す英語や仕事の中で英語を聞き取る際は、主要な内容しか聞き取ることができないレベルでしょう。

この章ではそのように結論づける理由をお話しします。

具体的には、下記のような理由があげられます。

  • TOEICリスニング350点は上位40%
  • リスニング350点は業務で要点を聞き取れる力がある

それぞれ詳しく解説します。

TOEICリスニング350点は上位40%

リスニングが350点レベルであると、TOEICの全受験者の上位40%に入るレベルであると言えます。TOEICの得点分布からそのように言うことができます。

下記はTOEICの公式が公開している、ある受験回の得点分布表です。

TOEICスコア分布
TOEICスコア分布

この表を見ると、リスニング350点という成績は、TOEIC受験者のだいたい上位40%であることが分かりますよね。上位40%というのは、受験生が100人いたら、そのうちの60人には勝てるという計算になります。

ここで考慮すべきなのは、TOEIC受験者全体のレベルです。TOEICは日本人の全員が受ける試験ではありませんよね。むしろ受ける人は少ないです。

あなたの身の回りを考えてみてください。TOEICを受験する人は少なく、受ける人はある程度英語ができる人ではないでしょうか?

TOEICを受ける人は、そもそも英語が得意な人が多いのです。ですから、英語が得意な人の中で、上位40%に入るスコアがTOEICリスニング350点なのです。

ですから、リスニング350点というのは英語が中級レベル以上であり、周りからの評価も高いでしょう。

リスニング350点は業務で要点を聞き取れる力がある

TOEICリスニング350点というレベルは、仕事で英語を聞き取る場面があったら、内容の主要な要点を聞き取れるレベルでしょう。

それはこれからお見せする調査資料から結論づけることができます。

TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表

下記はTOEICの公式が公開している、TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表です。

TOEICスコア相関表
TOEICスコア相関表

リスニングが350点の場合、TOEICの総合点はおおよそ650点〜700点であると思われます。そうなると、表の中のレベルCに該当します。

レベルCの評価を見ると、「通常会話であれば要点を理解できる」との内容が書かれています。一方で、「複雑な場面における的確な対応や意思疎通になると困難である」といった内容も書かれています。

つまり、主要な要点であれば理解できるが、複雑な内容や細かい点に関しては聞き逃してしまうというレベルでしょう。

TOEICスコアとCEFRとの対照表

下記はTOEICのスコアとCEFRとの対照表です。こちらもTOEICの公式が発表しているものです。

TOEIC-CEFR関係表
TOEIC-CEFR関係表

CEFRとは、言語の枠や国境を越えて、外国語の運用能力を同一の基準で測ることが出来る国際標準です。読み方が難しいですが、「セファール」と読みます。

この対応表を見ると、TOEICリスニングの350点レベルは、CEFRレベルに換算するとレベルB1となります。

また、下記はCEFRの各レベルとそのレベルの能力詳細です。

段階CEFR能力レベル別に「何ができるか」を示した熟達度一覧
熟達した言語使用者C2聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
熟達した言語使用者C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。
自立した言語使用者B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的な話題でも具体的な話題でも、複雑な文章の主要な内容を理解できる。母語話者とはお互いに緊張しないで普通にやり取りができるくらい流暢かつ自然である。幅広い話題について、明確で詳細な文章を作ることができる。
自立した言語使用者B1仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。
基礎段階の言語使用者A2ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。
基礎段階の言語使用者A1具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)より引用

この情報では、CEFRのB1レベルは「仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる」と書かれています。つまり、こちらの評価においても、「主要な点を理解できるレベルである」と判定されています。

以上の評価資料より、TOEICリーディング350点レベルは、話される英語の要点を聞き取れるレベルであると言えるでしょう。

TOEICリスニング350点の面接や仕事での評価

TOEICのリスニングで350点を取れると、面接や仕事の場でどのような評価をされるのかについて、客観的なデータをもとに解説します。

具体的には下記のような評価になるでしょう。

  • TOEICリスニング350点は採用面接ではある程度評価される
  • TOEICリスニング350点は昇進・昇格でも有利である

それぞれ解説します。

TOEICリスニング350点は採用面接ではある程度評価される

TOEICのリスニングで350点を取得すると、採用面接では高く評価をされるでしょう。

下記はTOEICの公式が調査をした結果です。企業が採用面接において、どのくらいのTOEICスコアを求める傾向にあるかがまとめられています。

採用時のTOEIC評価
採用時のTOEIC評価

この調査結果より、英語を使用する部署の中途採用でも620点以上から評価をされるケースが多いようです。

TOEICのリスニング350点取得者は、だいたい合計点が650点〜700点であるとお話ししました。ですから、リスニング350点取得者は、この620点を超えるレベルであることが分かるでしょう。

このような理由から、TOEICのリスニングが350点レベルであれば、採用面接である程度評価をされると言えるでしょう。

TOEICリスニング350点は昇進・昇格でも有利である

TOEICのリスニングが350点レベルであると、昇進・昇格でも有利であると言えます。

下記は、企業が昇進・昇格時にどのくらいのTOEICスコアを求めるかについて調査した結果です。

昇進時のTOEIC評価
昇進・昇格時のTOEIC評価

この調査結果より、一番高いスコアを求める役員レベルでも、TOEIC600点を取っていればクリアできることになります。

ですから、リスニングで350点レベル、総合点に換算するとTOEIC650点〜700点レベルであれば、昇進・昇格で有利に評価をされます。

TOEICリスニング350点レベルの実体験

私は過去にTOEIC350点レベルの時がありました。その時にどのような評価を周りから受け、実際はどのような聞き取り能力であったかをお話しします。

具体的には下記のような状況でした。

  • 面接や仕事では高く評価された
  • 仕事では英語の聞き取りに苦労した

詳しく解説します。

面接や仕事では高く評価された

TOEICのリスニングで350点を取得していた時は、面接でも仕事でも英語を使用した業務ができる人という評価を受けました。そのため、入社後の配属でも、自分で英語を使用する部署に配属希望を出し、それを叶えてもらえました。

もちろん、配属に関しては周りの社員との比較にもなるので、他に英語ができる人がいる場合は希望の配属にならないかもしれません。

ですが、私の実体験として、面接や入社後の配属ではリスニング350点レベルで高く評価を受けたのは事実です。

仕事では英語の聞き取りに苦労した

周りからは英語ができるという評価をされましたが、実際の仕事では英語の聞き取りに苦戦をしました。

英語の会議では、日本人のノンネイティブが話すような簡単な英語は聞き取ることができました。しかし、流暢な英語を話す人や話すスピードが速い人の英語は主要ポイントしか聞き取ることができませんでした。

こういった経験は、これまでにお話ししたリスニング350点レベルの英語運用能力の評価とある程度合致していますね。

また、一番苦労したのは、英語を第一言語としない外国人の話す、なまりのある英語の聞き取りです。私の仕事では、インドの技術者と英語でやりとりをする場面がかなりありました。

分かる人もいるでしょうが、インド人はかなりなまりのある英語を話します。私はそんなインド英語を全く聞き取ることができませんでした。まるで英語ではなく別の言語に聞こえてしまったほどです。

ちなみにそこからリスニングの聞き取りを強化して、TOEICリスニング450点レベルまで上げたらインド英語を聞き取れるようになりました。

このように、TOEICリスニング350点レベルであると、仕事における英語の聞き取りには苦戦するでしょう。

まとめ:TOEICリスニング350点レベルは要点が聞き取れる

ここまでTOEICリスニングが350点のレベルがどのくらいであるかについて解説してきました。

TOEICのリスニングで350点を取得できると、面接や仕事において周りからは高く評価されるということでした。しかし、実際には話される英語の主要なポイントしか聞き取ることができず、細かい内容は聞き逃してしまうレベルであるということでした。

TOEICリスニング350点レベルは、英語中級者以上のレベルです。ぜひこれからも継続的に勉強をし、さらに聞き取り能力をアップさせられるように頑張りましょう。

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