TOEIC Part2ってなんだかんだ一番難しい…英語は聞き取れるけどこの選択肢が正解なの?!
そんなお悩みを抱えてはいませんか?じつは、「Part2が一番難しい」と感じなくなるようにするためには、「演習量を増やすこと」と「消去法で解くこと」が重要です。なぜなら、「Part2で一番難しいと感じる傾向にある間接的に答える問題」をいかに攻略できるかが重要だからです。
ここでは、Part2が少しでも難しく感じなくなるためのコツと勉強法をお話しします。読み終えていただければ、Part2の正しい攻略法がわかり、一番難しいパートであると感じなくなります。
TOEIC Part2が一番難しいと感じる理由
TOEIC Part2が難しいと感じる原因は下記3つがあげられます。
- 間接的に答える問題がある
- 放送文が短い
- 英語の種類が混じっている
順番に解説していきます。
間接的に答える問題がある
Part2では、間接的に答なくてはいけない問題が含まれるため難しく感じるでしょう。「Part2が一番難しい」と感じる人の大半は、この「間接問題」が原因であると予想されます。
例えばこのような問題です。
Let's look at the proposal from Jackson Construction.
公式TOEIC Listening&Reading トレーニング リスニング編 Section8 No.3
(A) Can we work on it tomorrow?
(B) No, I didn't see it.
(C) They're at Fourth and Main Street.
この問題の場合、放送された「文」と「選択肢」の全てを聞き取れたとしても選択肢を選ぶのに迷いますよね。
「A」を聞いた時に「Aかな?」と思うかもしれませんが、100%「A」だと言い切れる回答ではないですよね。ですから、「B」「C」も聞く必要があります。その上で、「B」「C」は違うから「A」だなという思考になるでしょう。
正解は(A)の 「Can we work on it tomorrow?」 です。
つまり「確実に正解とは言えないが、3つの選択肢の中では最も正解に近いものを選ぶ」必要があるのです。
リスニング力がそこそこついてきて、英文も選択肢もともに聞き取れるようになった上でこの難しさに出くわすでしょう。
このように、「選択肢を比較しながら」関節的に答える問題が含まれるため、Part2は難しく感じるでしょう。
放送文が短い
Part2は放送文が短いことも難しく感じる原因でしょう。なぜなら、その文章を聞き逃したら、その時点で解くことができないからです。
Part3, Part4の場合は、一文くらい聞き逃してもそれ以外の文章が聞き取れれば内容を理解することができますよね。また、分からない単語が流れても、前後の文脈から予測することも可能でしょう。
今あげた2点がPart2ではできないのです。
そのため、放送文を聞き逃さないような集中力が必要でしょう。また、単語を聞き取りその意味も理解できるように、リスニング力とPart2を解くための語彙力も必要ですよね。
このように放送文が短いために、Part2が難しく感じる人もいるでしょう。
英語の種類が混じっている
Part2でもほかのパートと同様に、アメリカ英語やイギリス英語、オーストラリア英語などが混じっています。これはPart2に限ったことではないのですよね。
しかし、Part2ではこれが特に難しく感じるでしょう。なぜなら、放送文が短いため、どの種類の英語かを認識している暇がないからです。
Part3, 4では放送文が長いため、冒頭の一文を聞いて英語の種類を判別する時間があるでしょう。冒頭文は答えに直結する部分になることは少なく、英語の種類を判別したために、聞き逃したとしても問題ないですよね。
ですが、Part2は1文しか放送されませんので、聞き逃すわけにはいきません。英語を判別する暇がないので、どの種類の英語が流れても同じように聞き取る必要があるでしょう。
そのため、全ての種類の英語に耳を慣らしておく必要があるでしょう。このようにPart2は英語の種類が混じっているために、難しく感じるでしょう。
TOEIC Part2の解き方のコツ
ではPart2の難しさを克服するためにはどのように問題を解けば良いでしょうか?
解き方のコツは下記5つです。
- 基本は消去法で解く
- 否定疑問文と付加疑問文を無視する
- 同じ単語を含む選択肢は疑う
- 分からない問題はすぐ捨てる
- 一語目は聞き逃さない
順番に解説します。
基本は消去法で解く
実はこれが一番重要なコツです。
Part2は、確実に間違いな選択肢がどの2つかを特に意識し、消去法で解きましょう。なぜなら消去法で解くことで、Part2が一番難しいと感じる「間接的な答え方の問題」を確実に正解できるからです。
例えば先ほどの例を再度見てみましょう。
Let's look at the proposal from Jackson Construction.
公式TOEIC Listening&Reading トレーニング リスニング編 Section8 No.3
(A) Can we work on it tomorrow?
(B) No, I didn't see it.
(C) They're at Fourth and Main Street.
Aが正解かどうかは100%言い切れないですが、B, Cが不正解であることは100%言い切れますよね。
このように、不正解のB, Cが100%不正解だからAという答え方ができるのです。つまり消去法ですよね。
もし仮に正解だけに意識し、Aが正解かどうかを中心に考えてしまうと悩んでしまうでしょう。ですから、基本は「正解を選ぶ」のではなく「間違いを省く」消去法の考えで問題を解きましょう。
否定疑問文と付加疑問文を無視する
Part2では否定疑問文と付加疑問文が出てきますが、これらは無かったものと考えて一般的な疑問文に置き換えて解きましょう。なぜなら、否定疑問文と付加疑問文は、その部分を無視した文に置き換えても同じ意味になるからです。
例えば次のような否定疑問文があるとします。
Hasn't the outgoing mail been picked up yet?
公式TOEIC Listening&Reading トレーニング リスニング編 Section3 No.4
(A) I can give you a ride.
(B) Not the I know of.
(C) Usually by express mail.
この意味は「発送する郵便物はまだ集荷されていませんか。」ですよね。Has'tの否定部分を無視してHasに置き換えた文だと、意味は「発送する郵便物はもう集荷されましたか?」となります。
どちらの意味でも、答え方は同じになるでしょう。
また、付加疑問文も同様です。
The cafeteria's being renovated next month, isn't it?
公式TOEIC Listening&Reading トレーニング リスニング編 Section8 No.7
(A) Good for him!
(B) No, not until July.
(C) Let's have some lunch.
「社員食堂は来月改装されるんですよね。」という意味ですよね。isn't itがないものと考えた疑問文にそのまま置き換えると「社員食堂は来月改装されますか。」となります。
どちらの文章でも答え方は同じですね。
否定疑問文と付加疑問文は、普段聞きなれない文の形であるため、理解に時間がかかりますよね。ですが、少しでも「ん?」と疑問に思っていると、放送文を聞き逃してしまいその問題を解くことができないでしょう。
否定疑問文と付加疑問文は無視して肯定文で考えることを意識して解きましょう。
同じ単語を含む選択肢は疑う
放送文で使われている単語が選択肢で使われている場合があります。その場合、その選択肢は正解でない可能性が高いです。
なぜなら、私が過去にTOEICを受けてきて、選択肢に放送文で含まれる単語がある場合、その選択肢が正解になったことが少ないからです。
具体例を見てみましょう。下記はサンプル問題です。
Where's the new fax machine?
(A) Next to the water fountain.
TOEIC公式 サンプル問題
(B) I'll send the fax tomorrow.
(C) By Wednesday.
このように、faxと放送文に含まれていると、faxを含む選択肢は正解になっていませんよね。
こういった傾向があるため、もし選択肢に迷ったら放送文と同じ単語が含まれる選択肢は選ばないと良いでしょう。
分からない問題はすぐ捨てる
分からない問題は悩まずに、潔く捨てることが重要です。なぜなら、悩んで時間を使い、次の問題を聞き逃すとさらに点数を落としてしまうからです。
繰り返しになりますが、Part2は放送文が一文であるため、文脈から意味を予測することは困難です。分からない部分があったら、時間をかけて悩んでもあまり意味がないでしょう。
それよりかは勘で選択肢を選び、次の問題で正解できるように時間を使ったほうが良いですよね。
また、勘で選んだとしても三択問題ですから、運よく正解できる可能性もあるでしょう。数問落としたとしても、大幅に点数は下がりません。
分からない問題は潔く捨てるが重要です。
一語目は聞き逃さない
Part2では放送される冒頭の一語を絶対に聞き逃さないようにしましょう。なぜなら、一語目が文を理解するうえで一番重要な情報を含むからです。
例えばWhereと聞かれたら場所を問われますし、Whenと聞かれたら日時を問われているとわかります。すると、答えとなる選択肢がある程度限定できることもあるでしょう。
最近のPart2は間接的に答える問題があるため、Do you~?と聞かれたらYes/Noで答えていない選択肢は不正解だといった消去法は通用しない傾向にあります。ですが、間接的に答える問題こそ、疑問文で何について問われているのかを正確に知ることはかな重要ですよね。
そのために冒頭の一文が大きなヒントとなるでしょう。ですから、冒頭の一語目は絶対に聞き逃さないように集中しましょう。
ちなみにこういった解き方のコツは、TOEICのスクールで教えてもらえることも多いです。プロの講師はやはりTOEICの解き方を知り尽くしています。もし少しでも気になる人は、とりあえず無料体験をしてみるのもいいかもしれませんね!
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TOEIC Part2の具体的勉強法
ではTOEIC Part2ではどのような勉強をするのが良いでしょうか?下記のステップで勉強するのが良いでしょう。
- 文が聞き取れない場合は音読
- 公式出版の問題集をひたすら解く
ステップごとに解説していきます。
文が聞き取れない場合は音読
これはPart2の放送文が聞き取れない人向けです。聞き取れない人は音読をしましょう。音読をすることでリスニング力向上が期待できるからです。
意味を捉えながら何度も高速で音読をすると、英文に対して反射的に意味が思い浮かぶ状態になります。このような状態になると、Part2の英文が聞き取れるようになるでしょう。
音読する教材は、Part3, 4で放送されるスクリプトを使いましょう。Part2の放送文は短いため、音読の教材としては適さないからです。
また、Part3, 4の音読をすることでPart2の英文も聞き取れますし、もちろんPart3, 4の対策にもなります。まさに一石二鳥です。
このように、Part2の放送文が聞き取れない場合は音読を行いましょう。
なお、音読の正しく効果的なやり方は、【英語音読のやり方】たった4つ意識して勉強するだけで点数が上がる で詳しく解説しています。
もし、「聞き取れて英文の意味を理解できているけどまちがえてしまう」人は、Part2を解くリスニング力がある証拠です。このステップは飛ばしましょう。
公式出版の問題集をひたすら解く
Part2を聞き取るリスニング力が身についた状態になったら、公式問題集をひたすら解きましょう。なぜなら、解き時のパターンを身に着けることができるからです。
Part2は間接的に解く必要がある問題が含まれるのでしたよね。こういった問題で正解するためには、問題をたくさん解いて解き方になれるのが一番効果的です。また、Part2の解き方のコツで「基本は消去法で解く」というコツを紹介しました。
問題演習の段階でも、消去法で何度も解く訓練をすることで、Part2が一番難しいと感じる間接問題も攻略できるようになるでしょう。
使う問題集でおすすめなのは公式リスニング問題集です。これは私も愛用していますが、公式が出版している上に、問題数が少ないため、何度も復習するのにおすすめです。この問題集のおかげで800点を超えられたと思っています。
こういった問題集をひたすら解き、part2の解法パターンに慣れていきましょう。
TOEIC Part2を攻略するおすすめ参考書
TOEIC Part2を攻略するためのおすすめ参考書を紹介します。おすすめは下記2冊です。
- 公式出版リスニング
- 公式模擬問題集
なお、基本的には公式が出版している問題集がおすすめです。
本番試験の問題を作成している人が作成しているため、より本番の試験と同様の問題を解くことができます。
公式TOEICトレーニング
公式TOEICトレーニング リスニング編は公式が出版している本で、リスニング問題だけを収録しています。一回一回の問題数が少なめなので、復習がしやすくおすすめです。
繰り返しになりますが、私もかなり愛用し、この問題集のおかげでリスニングの点数が大幅アップしました。あなたもこれを使うことで、2か月くらいで100点アップが目指せるでしょう。
公式問題集
やはり公式問題集はおすすめです。Part2のように間接的に解くような問題は解法パターンになれることが重要です。
解法パターンは実際の試験問題と近い問題で練習してこそ身につくでしょう。ですから、公式問題集を使うことで、正しい解法パターンが習得できPart2を難しいと思うことがなくなるではないでしょうか?
私も公式TOEICトレーニング問題集とセットで使用し、Part2の難しさを克服できました。
まとめ
以上、一番難しいと感じるPart2の攻略法について解説しました。
この記事をまとめると、Part2を解くコツは
- 基本は消去法で解く
- 否定疑問文と付加疑問文を無視する
- 同じ単語を含む選択肢は疑う
- 分からない問題はすぐ捨てる
- 一語目は聞き逃さない
ということでした。
Part2は選択肢の選び方が特殊であり難しく感じますが、慣れるだけで克服できます。
コツさえつかめば高得点がねらえますので、ぜひ正しく対策しましょう。