TOEICは試験時間が2時間もあるけど、途中でトイレに行くことはできるの?
そんな疑問をお持ちではないですか?
トイレが近い人は特に悩みますよね。
じつは、TOEICでは試験中に途中退室してトイレに行くことは可能です。実際に私が過去に受けてきたTOEICの試験中でも、毎回数人は試験官に申し出てトイレに行く人がいるのを見ています。
この記事では、TOEICの試験中にトイレに行く時の注意点と、なるべくトイレに行かないようにするコツについても解説します。
記事を読み終えていただければ、TOEIC試験時のトイレ事情をすべて把握することができ、トイレに関する心配をすることなく本番試験にのぞむことができます。
試験中にトイレに行くことは可能
TOEICの試験中にトイレに行くための途中退出は可能です。なぜなら、TOEICの公式サイトには、「やむを得ない退室は試験官に申し出れば良い」と、とらえることとができる記述があるからです。
体調不良などで、やむを得ず退室される場合は、静かに手を挙げて試験官にお知らせください。
TOEIC公式サイト よくあるご質問 より引用
また、実際に過去私が受けたTOEICでも、試験中にトイレに行くために試験官に申し出て退室している人がいたからです。
もちろん、不用意に退室するのは良くないでしょう。周りの受験者に迷惑がかかってしまいますし、試験官の方にも負担をかけてしまいます。
トイレなどのやむを得ない理由であれば、試験官に申し出ればトイレに行くことはできるのです。
TOEICでは試験の合間にトイレ休憩はない
「そもそもTOEICの試験時間は2時間と長いので、トイレ休憩はあるだろう。」そう思う人もいるかもしれませんが、TOEICではトイレ休憩がないのです。
さらに困ったことに、試験時間の2時間にプラスして、試験直前に行われる約30分ほどの試験説明の時間からトイレに行けません。
参考までに、試験当日のスケジュールは下記です。
実施内容 | 午前試験 | 午後試験 |
---|---|---|
受付 | 9:25~ 9:55 | 14:05~14:35 |
試験の説明・音テスト | 9:55~10:20 | 14:35~15:00 |
試験開始~試験終了 | 10:20~12:20 | 15:00~17:00 |
問題用紙・解答用紙の回収 | 12:20~12:35 | 17:00~17:15 |
解散 | 12:35ごろ | 17:15ごろ |
黄色の印が付いている部分はトイレに行けない時間帯です。ですから、合計すると、約2時間40分トイレに行くことができないのです。
TOEICでは途中トイレ休憩がなく、2時間40分はトイレを我慢する必要があると把握しておきましょう。
TOEICは途中退室しても採点される
TOEICではやむを得ない場合は途中退室をすることができるのでした。ですので、途中退室しても再び席に戻って受験を再開できますし、当然採点もされます。
ですから、「途中退室をすると失格になるのでは?」といった心配はする必要がありません。そのため、トイレに行きたいのを我慢して集中力を切らしてしまうくらいなら、思い切ってトイレに行くのが良いでしょう。
しかし、トイレに行ったからといって、試験時間の延長はされません。
トイレに行くと、5分くらいは試験時間が減ってしまうと思います。5分あれば最後の長文問題の大問1問分くらいは解けるかもしれません。そう考えるともったいないですよね。
ですので、途中退室しても採点はされますが、まずはなるべく退室しないようにする方法を考えるのが良いでしょう。
TOEIC試験中にトイレを我慢する方法
TOEICの試験中になるべくトイレに行かないようにする方法を考えるのは重要です。ここでは、トイレに行かないで受験するための有力なコツをまとめました。
具体的には下記のことを実践するのが良いでしょう。
- 試験直前にトイレに行っておく
- 試験前に取る水分量を控えめにする
- 試験前は水以外飲まない
- 体を冷やさないようにする
- 大人用のオムツを着用するのもあり
- 医療機関を受診する
- 市販の薬を服用する
それぞれ詳しく解説します。
試験直前にトイレに行っておく
試験直前には必ずトイレに行っておきましょう。そうすれば、試験中にトイレに行きたくなる確率を極限まで下げることができるでしょう。
具体的には、午前試験を受ける人であれば9:45に、午後試験であれば14:25にトイレに行くようにしましょう。
午前試験では9:55から、午後試験は14:35から受験の説明・音テストが始まります。その時間以降はトイレに行けないため、始まる10分くらい前にトイレに行くのが良いでしょう。
試験直前は多くの人がトイレに行こうとします。あまり直前すぎるとトイレが混んで開始時間に間に合わないため、10分前に行くのがおすすめです。
これは完全に私のやり方ですが、試験10分前だけでなく、試験20分くらい前にもトイレに行くと良いです。2回に分けることで、より試験中にトイレに行きたくなる確率を落とせる気がします。あくまで気持ちの問題ですので、実際に効果があるかは不明です。
試験直前には必ずトイレに行っておきましょう。
試験前に取る水分量を控えめにする
トイレにすぐ行きたくなる人は試験前に飲む水分の量を少なめにしましょう。当たり前ではありますが、水分を少なめに取ればトイレに行きたくなる時間を遅らせることができるからです。
ただし、いくら室内とはいえ、夏場は水分を取らないと熱中症になる可能性も出てきます。自分がいつもどれくらいでトイレに行きたくなるのかを考えた上で、熱中症にも気を使いながら最小限の水分摂取にとどめておきましょう。
試験前は水以外飲まない
試験前に飲むのは、水だけにしておきましょう。なぜなら、水であれば利尿作用がないため、トイレに行きたくなる可能性を極限まで落とせるからです。
もし、水ではない飲み物が飲みたい場合は、必ず利尿作用がない飲み物にしましょう。ちなみにお茶やコーヒーは利尿作用が含まれています。
コーヒーは眠気覚ましには有効ですよね。ですから、TOEICでもよく飲んでいる人がいますが、飲むのであれば利尿作用があることは必ず把握しておきましょう。
体を冷やさないようにする
体を冷やすとトイレが近くなりがちです。トイレに行かないためにはなるべく体を冷やさないようにすることが重要でしょう。
特にお腹周りや下半身を冷やさないようにすると良いでしょう。
体を冷やさないために、脱ぎ着がしやすい服装で試験を受けるのが重要です。厚着をするだけだと、暑すぎて逆に集中できないなんてこともあり得るからです。
試験会場の温度によって着る服を調整し、暑すぎない程度に体を温めて試験にのぞみましょう。
オムツを着用するのもあり
大人用のオムツを着用するのはかなり効果的です。そうすることで、トイレに行きたくなったとしても、トイレに行かずに試験を続行することができるからです。
大人用のオムツはAmazonなどで1枚あたり60〜70円で買えます。70円を投資してTOEIC試験中のトイレの悩みが解消されるのであれば、かなり良いと個人的には思います。
成人の膀胱容量は、人によって違いますが、だいたい300~400mlです。ですから、400mlの尿にも対応できるオムツであるとより安心でしょう。
下記は450mlの尿にも対応できるオムツです。
薄型であるため、履いている際の違和感も和らげることができるのでおすすめです。
オムツを着用することで、試験中にトイレに行きたくなる悩みを完全に消し去ることができるでしょう。
医療機関を受診する
どうしてもトイレの悩みを解決したい場合は、TOEIC試験前に医療機関を受診するのもおすすめです。
やはり医者はプロですので、体の悩みについては最適な解決策を提示してくれます。受診した際は、「TOEIC試験を受けるため2時間40分トイレに行けないこと」を伝えるようにしましょう。
市販の薬を服用する
市販の薬を服用することでも、TOEIC試験中のトイレの悩みを解決できるかもしれません。薬局へ行き、薬剤師の方に相談をしてみるのもおすすめです。
プライオリティサポートを申請すると安心
TOEICの試験中にトイレに行かないための対策が取れれば良いでしょうが、どうしてもそれが難しい場合もありますよね。過敏性腸症候群や頻尿など、試験前に万全の対策をしてもトイレの悩みを解決できない場合もあるでしょう。
そんな時は、TOEICのプライオリティサポートを申請すると安心です。 プライオリティサポートは下記のようなサポートです。
障がいまたは健康上の理由により個別の配慮が必要な方は、プライオリティサポートのご依頼をいただくことで、ご希望に沿った受験環境を可能な範囲でご用意いたします。
TOEIC公式サイト プライオリティサポートページより引用
どんな理由であっても、相談することで試験当日の悩みを解決できたり和らげたりできるかもしれません。
ただし、サポートを受けるためには、約1ヶ月ほど前に申請が必要です。申請期間は TOEIC公式サイト に記載されています。
申請期間を過ぎている場合は、IIBC試験運営センター に問い合わせて相談してみたり、試験直前であれば当日の受付時に係の方に相談してみるのも良いかもしれません。
TOEIC試験中のトイレの悩み解決には、プライオリティサポートを利用することも一つの手段として考えておきましょう。
まとめ:TOEIC試験中はトイレに行けるため無理な場合は行くべき
ここまでTOEICの試験中にトイレに行けるのかと、トイレに行かないようにする対策法に付いてまとめてきました。
TOEICは試験中に、試験官に申し出ればトイレに行くことは可能ということでした。ですので、トイレを我慢して試験に集中できないのであれば、潔くトイレ退室をすべきです。
しかし、TOEICは時間との勝負であるため、できればトイレに行かない対策法を考えるのが良いということでした。
トイレになるべく行かないためには、
- 試験直前にトイレに行っておく
- 試験前に取る水分量を控えめにする
- 試験前は水以外飲まない
- 体を冷やさないようにする
- 大人用のオムツを着用するのもあり
- 医療機関を受診する
- 市販の薬を服用する
といったことを実践するのが有効な手段でした。
本番試験でトイレの心配があると、TOEICで全力を発揮できませんよね。この記事を参考にしてトイレの悩みを無くし、TOEICを全力で受けられるようにしましょう。