勉強を頑張っているのにTOEICの点数が下がってショック…
そんなお悩みを抱えてはいけませんか?頑張ってるのに結果が悪くなるとすごく焦りますよね。
じつはTOEICでスコアが下がっても、英語力は下がっていないことがほとんどです。なぜなら、TOEICは本番でのちょっとしたコンディション変化が点数の下落に直結しやすいからです。
また、TOEICは点数算出に50点ほどの誤差が生じるという公式情報もあるのです。
この記事では次のことが分かります。
この記事で分かること
- TOEICの点数が下がっても問題ない理由
- TOEICの点数が下がる原因
- 次回のTOEICで下がった点数を挽回する方法
私は過去にTOEIC720点から600点台に点数が下がった経験があります。しかし下がった点数をすぐに挽回し、今ではTOEIC840点を取得できています。その時の私の経験を最大限盛り込んでこの記事を作成しています。
この記事を読み終えていただければ、TOEICで点数が下がった原因が分かり、次のTOEICでスコアを挽回する具体的道筋が分かるでしょう。
TOEICの点数は下がっても問題ない
TOEICの点数は下がっても落ち込む必要はありません。なぜなら、次のような理由があるからです。
- 履歴書には高い方の点数を書けるから
- TOEICはコンディションでスコアが下がりやすい
- 英語力は下がっていないことが多いから
それぞれ詳しく解説します。
履歴書には高い方の点数を書けるから
TOEICで直近に受けた試験のスコアが、それよりも前に受けた試験より低い場合、履歴書には高い方の点数を書くことができます。
なぜなら、TOEICでは今まで受けた試験の中で、最高の点数を自分のTOEICスコアとして採用することができるからです。
また、TOEICスコアに有効期限はありません。
このように、TOEICでは今まで受けた試験の中で一番良かった点数を自分のスコアとできます。ですから、点数が下がったとしても、履歴書には高い方のTOEICスコアを書けるでしょう。
ただし、一番良かったスコアが5年も前だと、今の英語力の証明としては少し弱いです。もちろん、規定上は自分のベストTOEICスコアとして採用できますが、それを面接時などでどう評価されるかは、評価する側次第です。
TOEICはコンディションでスコアが下がりやすいから
TOEICは試験当日のコンディションによってスコアが下がりやすいです。なぜなら、TOEICは問題数が多いのに試験時間は短く、集中力の継続具合で解ける問題の数が大きく減ることがあるからです。
集中力はコンディションと密接に関係しています。なんか今日は体が重いなと思えば集中力もあまり続かないですよね。
英文の意味がいつもより取れないなと感じれば焦りを感じ、それでも集中力が続かなかったります。
試験に集中ができなければ、当然スコアも下がりますよね。このようにTOEICは本番当日のコンディションによってスコアが変化しやすいでしょう。
英語力は下がっていないことが多いから
TOEICで点数が下がったとしても、英語力は下がってないことが多いです。なぜなら、すでにお伝えしたとおり、本番でのコンディションによってTOEICスコアが下がることがあるからです。
そもそも勉強をしているのに英語力が下がるということは考えにくいです。
もちろん、勉強をしていても英語力が上がらないということはあり得るでしょう。しかし、いくら間違った勉強をしていたとしても、英語力の低下がスコア低下の原因となる可能性は低いのです。
ですから、勉強しているのにスコアが下がってしまったという場合、英語力が下がっていることはあまりないと考えて良いでしょう。
ただし、1、2年という長い期間英語を勉強していなければ、当たり前ですが英語力は下がります。もし長い間英語に触れてなくてTOEICの点数が下がったのであれば、それは英語力の低下が原因でしょう。
TOEICの点数が下がる原因一覧
TOEICの点数は下がってもあまり悲観する必要はないと解説しました。ここではTOEICの点数が下がる原因について解説します。
具体的には次のような理由が考えられます。
- TOEICスコアは70点くらい誤差が生まれる
- 睡眠不足
- 試験中に焦りが生まれる
- 周りの環境
それぞれ解説します。
TOEICスコアは70点くらい誤差が生まれる
じつはTOEICのスコアは、英語力が同じでも70点くらいの誤差が生まれてしまうようです。なぜなら、TOEICの公式資料でそのように記載されているからです。
次の文章は、TOEICの公式サイトが発表している資料の一部分です。TOEICスコアについて書かれた解説を引用しています。
(SEM). The Standard Error of Difference (SEdiff ) is the error of measurement associated with the difference
TOEIC Score User Guide の P14 より引用
between scores from two test administrations. The SEdiff for each of the TOEIC Listening and Reading sections
is about 35 scaled score points.
これを要約すると、「TOEICではリスニングとリーディングそれぞれで、約35点のスコア測定誤差が生じる」という内容です。
つまり、テスト全体では70点の誤差が生まれる可能性があるということになります。
このようにTOEICでは結果スコアに70点ほどの誤差が生まれるため、スコアが下がったとしても英語力が下がったとは言えないでしょう。
TOEICではスコアに測定誤差があるため、ベストスコアを出すためには何回か受験することが重要なのです。
睡眠不足
睡眠不足のままTOEICを受けるとスコアが大きく下がります。なぜなら、睡眠が足りないと、TOEICで一番求められる集中力が欠如するからです。
皆さんはこのような経験がないでしょうか?
- なんか今日はあまり力が湧かないな…
- なんかぼーっとしちゃうな…
- なんとなく体がだるいな…
こういった感覚は睡眠不足のために、疲れが取れないと起こりがちです。このようなちょっとした体の不調があるだけで、TOEICの出来具合は大きく変わります。
TOEICは短時間で大量の問題に解答する必要があり、処理スピードが命です。
睡眠不足で起こるコンディション不調はわずかかもしれません。しかし、わずかなコンディションの差で、問題を解くスピードが落ち、大きなスコア低下につながるでしょう。
睡眠不足が原因となってTOEICのスコア低下は起こりやすいので、くれぐれも注意しましょう。
試験中に焦りが生まれる
試験中に焦りが生まれると、TOEICのスコアが大きく下がりやすいです。なぜなら、焦りを少しでも感じると、その時点で英文の意味が入ってこなくなり、負のスパイラルに陥るからです。
試験中に次のようなことを経験した人は多いはずです。
- ある問題に予想より時間を多くかけてしまって焦りが生まれた
- 試験途中にふと残り時間を確認したら、全然問題を解き終わってなくて焦り始めた
- リスニングでとある単語の意味が分からず、意味を考えていたら次の放送を聞き逃した
このように、TOEICを受けていると、どこかのタイミングで焦ることがあるでしょう。
最初に生まれた焦りは小さいかもしれません。しかし、人間とは不思議なもので、どんなに小さな焦りでも一度生まれると、英語の意味が頭に入ってこなくなります。そしてさらに大きな焦りを生む原因となるのです。
こうなっては負のループに陥り、スコアも大きく下がるでしょう。
私は過去に何回もこのような経験をしました。皆さんも経験があるのではないでしょうか?
このように、焦りが生まれると、たとえ小さな焦りだったとしても、それが大きな焦りを生み、結果的にTOEICの点数がガタ落ちすることは十分にありえます。
周りの環境
試験本番の周りの環境によってもTOEICスコアはガタ落ちします。なぜなら、試験中に周りの環境が気になってしまうと、解答の精度やスピードが落ち、TOEICの点数が下がるからです。
本番試験では次のようなことがよくあります。
本番でのあるある
- エアコンの音が聞こえて気になる
- 近くの人の時計の音が気になる
- 隣の人が消しゴムで消すときに机が揺れる
- 近くの人のマークする音が聞こえる
あげれあばキリがありませんね。
こういった周りの環境は仕方ないことだと思いつつも、やはり気になりますよね。気になると当然TOEIC試験の出来に影響します。
このように、本番試験の周りの環境も、TOEICスコアの低下に大きく影響するでしょう。
TOEICで下がった点数を挽回する方法
ここまででTOEICの点数が下がる原因は分かりました。ではTOEICで点数を挽回するにはどうすれば良いでしょうか?
その結論ですが、次のことを意識しましょう。
- TOEICを複数回受ける
- 周りの環境で気になる点は試験官に相談してみる
- 簡単な問題を先に解く
- むやみにすべての問題を解こうとしない
- TOEIC試験前日は十分睡眠を取る
- 試験前は糖分を摂取する
- 試験直前にご飯を食べない
それぞれ解説します。
TOEICを複数回受ける
TOEICは複数回受けるようにしましょう。なぜなら、試験や試験会場の相性でTOEICスコアは変動するからです。
すでに解説しましたが、TOEICスコアが下がった原因は、その日のコンディションや、試験を受ける際の周りの環境、問題との相性であることがほとんどです。こういった原因を減らすために一番いい方法は、TOEICを何回か受けることでしょう。
例えば、今回の試験では隣の人の時計の音が気になってしまったとします。しかし、次の受験時に同じ人が隣になる確率はゼロに近いです。複数回TOEICを受けていれば、いつかは周りの環境に恵まれる受験回があるでしょう。
自分のコンディションもそうです。人間は毎回ベストコンディションではないですよね。
さらには、TOEICの採点は70点くらい誤差が生まれてしまうこともすでに解説したとおりです。
TOEICは何度もチャレンジできる試験です。ですから、一度点数が下がったことで悲観せず、何度も受けて点数を判断するようにしましょう。
周りの環境で気になる点は試験官に相談してみる
もし、試験当日の周りの環境が気になる場合は、試験官に相談してみるのもありです。なぜなら、相談することで解決できることもあるからです。
例えばエアコンの音が気になるのであれば、相談することで音が出ないようにしてくれるかもしれません。また、寒くて集中できないのであれば、温度を調節しれくれるかもしれませんね。
試験官に相談したこと全てを解決してくれるかは分かりませんが、相談しないことには始まりませんよね。
もし試験本番で、テストを受けるのに支障をきたしそうなことがあったら、ぜひ試験官に相談してみましょう。
簡単な問題を先に解く
TOEICでは簡単な問題を先に解くようにしましょう。なぜなら、そうすることで焦りを感じにくくなるからです。
焦りを感じると、試験のできが悪くなるのは解説したとおりです。これは私の経験ですが、TOEICの試験中に起こる焦りの大半は、時間が足りないことが原因となります。
「もうこれしか時間がないのにまだこんなに問題が残っているよ。」そう感じてしまうと焦りが生まれ、すでに解説したとおり負のループに陥ります。ですから、時間のかからない問題を先に解き、たくさん問題を解いているかのように自分を錯覚させることが重要なのです。
TOEICの本番試験では、できる問題を先に解き、なるべく早い時間帯で多くの問題が解き終わる工夫をしましょう。
むやみにすべての問題を解こうとしない
TOEICではむやみに全ての問題を解こうとすると、むしろスコアが下がる可能性があります。なぜなら、ひとつひとつの問題を解く正確性が下がるからです。
また、全部解かないといけないと思うと、時間が足りないために焦りを生む原因にもなります。
TOEICで時間が足りなくなるのはあるあるです。全ての問題を時間内に解き切れるのは850点以上のレベルであると私は結論づけています。つまり、目標点数が850点以下であれば、全ての問題を解答できなくても目標は達成できると思います。
時間内に解けるだけの問題を確実に正解するのが正しい戦略です。 このようにTOEICでは全ての問題をむやみに解こうとしてしまうと、スコアが下がる原因になるのでやめましょう。
TOEIC試験前日は十分睡眠を取る
TOEIC試験の前日は十分に睡眠を取りましょう。睡眠不足が本番当日のコンディションに影響しやすいことはすでに解説しました。
重要なことなので何度も言いますが、TOEIC試験で重要なのは集中力です。本番試験でなるべくベストなパフォーマンスで集中力を継続できるように、試験前日はしっかりと寝ましょう。
試験前は糖分を摂取する
試験前は糖分を摂取すると、試験で良いパフォーマンスが発揮できます。なぜなら、脳を全力で働かせるにはブドウ糖が必要だからです。
もし脳に行き渡るブドウ糖が不足していると、良い状態で試験に臨めません。
糖の摂取で防げること
- なんとなく集中できない
- なんとなく体が重い
- いまいち英文が理解できない
糖を摂取することでこういった問題を防げるでしょう。
ちなみに私はTOEICの試験前にチョコレートを食べるようにしています。簡単に脳のエネルギーとなる糖が補給できるのでおすすめです。
試験で力を出し切れるように、TOEICを受ける前は糖分を摂取しましょう。
試験直前にご飯をたくさん食べない
試験前に糖分の摂取は効果的とのことでした。しかし、試験直前にご飯をたくさん食べるのはやめましょう。
なぜなら、食べたご飯を消化するのにエネルギーが使われ、脳にエネルギーが行かなくなるからです。このような状態になると、睡魔におそわれます。
よくお腹いっぱいになると眠くなると言われますが、それは本来脳に送られるエネルギーが消化に使われるから起こる現象でしょう。
試験中に眠くなってしまっては、当然テストの出来も良くなりませんよね。TOEIC試験中に眠くならないためにも、試験直前にご飯をたくさん食べるのはやめましょう。
まとめ:TOEICの点数が下がっても問題ない
ここまでTOEICで点数が下がった場合の原因と対策についてまとめてきました。
TOEICで点数が下がったとしても、それは全く問題ないということがこの記事の結論でした。その根拠として
- 履歴書には高い方の点数を書けるから
- TOEICはコンディションでスコアが下がりやすい
- 英語力は下がっていないことが多いから
ということがあげられました。
また、TOEICの点数が下がった原因としては
- TOEICスコアは70点くらい誤差が生まれる
- 睡眠不足
- 試験中に焦りが生まれる
- 周りの環境
があげられ、スコアの低下を挽回するには
- TOEICを複数回受ける
- 周りの環境で気になる点は試験官に相談してみる
- 簡単な問題を先に解く
- むやみにすべての問題を解こうとしない
- TOEIC試験前日は十分睡眠を取る
- 試験前は糖分を摂取する
- 試験直前にご飯を食べない
ということが重要でした。
TOEICの勉強を頑張っていれば、時にはスコアが下がることは絶対にあります。この記事を参考に、スコアの低下を正しく理解し、スコアアップにつなげましょう。