TOEICの勉強を頑張っているのに点数が上がらなくて辛い…
650点は取れるけどそこから上がらない…
勉強しているのに50点も落ちた…
そんな悩みを抱えてはいませんか?
頑張っても点数が上がらない時って辛いですよね…私もスコアが伸び悩んだ時期があったのでその気持ちはよく分かります。
しかし、あることに気づいてから一気に点数が100点上がり840点を取得できました。 それは、「音読の重要性」です。
じつはTOEICで伸び悩みを脱却するためには「音読」を中心とした勉強をすることがとても効果的です。
なぜなら、TOEICは大量の問題を短時間でいかに解けるかの勝負であり、音読を取り入れた勉強をして速読力をつけることがとても重要だからです。
この記事では次のことが分かります。
この記事で分かること
- あなたのTOEICの点数が上がらない原因
- 伸び悩みを脱却し100点アップするための勉強法
- スコアを上げるための問題の解き方のコツ
私は過去にTOEIC700点で1年くらい伸び悩んだ時期があります。しかし、この記事で紹介することを実践したら約2ヶ月ほどでTOEIC840点まで上げることができました。
そんな私の経験をもとにした、伸び悩み解決法を惜しみなく解説しています。
記事を全て読み終えていただければ、TOEICの点数が上がらない原因と対策法がはっきり分かり、2ヶ月後にはTOEICで100点アップを目指せます。
3ヶ月やって100点上がらなかったら問題ありかも
点数が上がらないと思っても、もしかしたら勉強の時間が足りてないだけかもしれません。「1ヶ月勉強して100点上がらない」となっても、1ヶ月では難しいです。
ですが、もし3ヶ月TOEICの勉強を頑張っても点数が100点上がらなかったら、今の勉強法には何か問題があると考えましょう。なぜなら、TOEICのスコアを100点上げるための勉強期間は約3ヶ月というデータがあるからです。
次の表はオックスフォードが発表している調査結果です。TOEICのスコアアップと必要な勉強時間の対応関係を表しています。
この表を見ると、TOEICで点数を100点上げるのには225時間の勉強が必要と分かります。これは、平日2時間、休日4時間の勉強を3ヶ月継続すれば達成できる勉強時間です。
ですので、3ヶ月頑張っても100点上がらない人は、勉強の仕方が何か間違えている可能性が高いです。次の章では、TOEICの点数が上がらない原因をまとめていますので、自分が当てはまるものは今日から改善しましょう。
TOEICの点数が上がらない原因はこれ!当てはまるものは要注意
TOEICの点数が上がらない原因として、次のような点があげられます。
もし1つでも当てはまる原因があれば、要注意です。無駄な勉強をして遠回りしているかもしれません。
- TOEICはスピード勝負であることを理解していない
- TOEICの勉強で音読が重要であることを理解していない
- 本番試験を何も考えずに先頭から解いている
- たくさんの問題集をやろうと頑張っている
- TOEICの対策をしてない
- 単語と文法の学習をおろそかにしている
- 隙間時間を活用できていない
- 勉強時間が足りていない
それぞれ解説します。
TOEICはスピード勝負であることを理解していない
TOEICの勉強についてまずは考えてみて下さい。
- 間違えた問題を次こそは解けるように頑張る
- 難しい問題を解けるようにする
これらは大事だと思いますか?
もちろん大事ですが、それ以上に大事なことがあります。それは、「解けた問題をさらに速く解けるようにすること」です。
なぜなら、問題を解ききれないことの減点が、問題に間違えることの減点よりも痛いからです。
TOEICを受けたことある皆さんなら薄々気づいているでしょうが、もっと時間があったら点数が上がるはずですよね。ですが、多くの人は、間違えた問題ばかりに目を向けてしまいがちです。
間違えた問題ができるようになっても、解答スピードが上がらなかったら、解ける問題は増えず点数は上がりません。TOEICはスピード勝負であることを理解し、正解できた問題をいかに速く解けるかに焦点を当てることは超重要でしょう。
TOEICの勉強で音読が重要であることを理解していない
では解答スピードを上げるためにどうすれば良いかという疑問が生まれますよね。実は「音読を中心とした勉強」こそ、解答スピードを上げるためには重要なのです。
なぜなら、解答スピードを上げるには速読力が重要であり、速読力を身につける最短の勉強法が音読だからです。
皆さんは単語学習において、単語帳で単語の意味が言えるようになったら良しとしていませんか?もちろんスペルを見てその単語の意味が言えるだけでも大きな進歩ですが、実はそれだけだと不十分です。
大切なのは、単語の意味を0.1秒以内に反射的に言えることです。意味を答えるのに1秒もかかっていては速読はできないですよね。
音読は意味を反射的に答えられるようにするに効果的なのです。音読の具体的やり方は、記事の後半で解説しています。
TOEICの勉強では音読が重要であることを理解していないと、スコアが伸び悩むでしょう。
本番試験を何も考えずに先頭から解いている
本番試験を解く時には、何も考えずに先頭から解いていませんか?
戦略的に頭から解いているのであれば良いですが、基本的にTOEICでは順番通りに解くのはおすすめしません。なぜなら、TOEICの問題は、前半の問題ほど簡単で、後半に行くほど難しくなる、という形式になっていないからです。
極端な表現をすると、最終問題で一番簡単な問題が出題される可能性だってあり得るのです。
そのような問題形式であるのに、先頭から順番に解くとどうなるでしょうか?TOEICで時間が足りなくなるのはあるあるですから、簡単な問題に全く手を付けずに試験が終わることでしょう。
このように、TOEICでは何も考えず先頭から順に解答するのはあまり良い方法ではありません。戦略的に順番を決めて解くのが重要なのです。
たくさんの問題集をやろうと頑張っている
たくさんの問題集をやろうと頑張ってはいませんか?
「たくさんやるのは良いことでは?」と思うかもしれませんが、実は落とし穴だったります。なぜなら、たくさんの問題集に手を出すと、ひとつひとつの問題集が消化不良になるからです。
重要なのは徹底的な復習でしょう。
私が過去に、点数の伸び悩みを脱却し840点に急上昇した時を振り返ります。
伸び悩みを脱却するために、実は使う問題集の数を減らしていました。メインで使っていたのは、リスニングとリーディングでそれぞれ1冊だけです。 余談ですが、使っていた参考書は下記2冊です。
これらに出てくる英文を何十回も音読し、やり込みました。
勉強に使っている問題集が少ないと、なんだか勉強してる感がなくて不安になります。逆にたくさんの問題集に手を付けていると、それぞれが消化不良であっても勉強した感があって気持ちいいですよね。しかし、この感覚こそ大きな罠です。
不安なのはすごく分かりますが、使う問題集を減らしてみてください。私も減らす時不安でしたが、減らしたらTOEICの点数が100点ほど伸びました。
たくさんの問題集に手を出さず、少ない問題集を徹底的にやり込みましょう。
TOEICの対策をしてない
勉強にはTOEICの参考書を使用していますか?リスニングの勉強をドラマや映画を使ってやっていませんか?
TOEICのスコアアップをするためには、TOEICに特化した対策をしましょう。なぜなら、TOEICで求められる英語力は、一般的な英語の勉強では身につきにくいからです。
TOEICで求められるのは、解答のスピード力だということはお伝えしました。スピードが求められる反面、英検のような難解な英文があまり出題されない傾向にあります。
ですから、難解な英語が読めるようになったり、聞き取れるようになる勉強は、英語力こそ上がりますがTOEICのスコアアップにおいては遠回りなのです。
重要なのは、TOEICで出題されるレベルの英文を速く処理できる能力でしょう。つまりやるべきは、TOEICの参考書を使い、TOEICで出題されるレベルの英文で勉強することです。
このように、TOEICに特化した対策をすることで、より短期で点数を上げることができるでしょう。
単語と文法の学習をおろそかにしている
単語と文法の学習をおろそかにしていませんか?単語と文法を知らないと、英文を読んだり聞いたりすることができないのです。なぜなら、英文は「単語」と「文法」の2つが組み合わさって作られているからです。
英文は「単語」が「文法」という決まりに従って並ぶことで、文の意味を表現しています。つまり、単語と文法は英語の基礎力として重要なのです。
私も「単語」と「文法」の2つを徹底して強化した時期があり、英語力がグンと伸びました。
なお、参考までに私が単語と文法の教科に使った参考書は、「金フレ」と「でる1000問」です。この二つさえマスターできれば800点は越えられます。
単語と文法は、TOEICのスコアアップに超重要ですので、おろそかにしないように頑張りましょう。
隙間時間を活用できていない
隙間時間を活用してTOEICの勉強をしていますか?
隙間時間の活用はとても重要です。なぜなら、TOEICの勉強は隙間時間でできるものが多いからです。
単語暗記やリスニングは移動時間にもできますよね。こういった机に向かわなくともできる勉強を隙間時間に行うことで、勉強時間を増やすことができます。
特に、単語やリスニングの勉強は、少し間隔を空けながら何回も復習することが重要です。つまり、隙間時間の勉強と相性がとても良いのです。TOEICの点数を上げるために、隙間時間を最大限活用しましょう。
勉強時間が足りていない
勉強時間は足りていますか?
勉強をしている気になっているだけで、実際はあまりやっていなかったということは勉強あるあるです。繰り返しになりますが、TOEICのスコアを100点上げるためには約225時間が必要です。
これを3ヶ月でこなすには1ヶ月で75時間勉強する必要があります。達成には平日2時間、休日4時間のペースで勉強する必要があります。
これだけの勉強時間を確保できているか、もう一度振り返ってみましょう。勉強時間をそれほど意識していない場合は、スマホアプリなどを使って勉強時間を記録するのも重要でしょう。
勉強時間を確保できていなければ、もちろん点数は上がりません。TOEICスコアアップのために、しっかりと勉強時間を確保しましょう。
伸び悩みを脱却する勉強のコツ
では、ここまでに解説してきたTOEICスコアの伸び悩みの原因を踏まえて、どのような勉強をすれば良いのでしょうか。ここでは、点数が上がらない状態を脱却するための勉強のコツを解説します。
具体的には次のことを意識しましょう。
- 音読を中心とした勉強をする
- 難しすぎる英語教材を使わない
- 単語力と文法力の強化をする
- スピードを上げたリスニング特訓をする
それぞれ解説します。
音読を中心とした勉強をする
TOEICの勉強では音読を中心とした勉強を取り入れましょう。なぜなら、音読は速読力のアップに一番効果的だからです。TOEICにおいて速読力が重要なのはすでにお伝えしたとおりです。
音読は効果的なトレーニングですが、正しく音読を行わないと、全く意味がありません。正しい音読をするには次のことを実践しましょう。
音読時に意識すべきこと
- 多くの長文を音読するのでなく、1つの長文を繰り返し音読する
- 1つの長文を20回〜30回ほど音読する
- 音読する時は、読むと同時に文の意味を頭に思い浮かべる
- 音読しながら意味が取れない文は、精読して意味を訳す
- 可能な限り速く読む
これらをちゃんと実践するとかなりきついでしょうが、TOEICのスコアアップにはとても効果的です。速読力が付きますし、実はリスニング力アップにもつながります。
音読を中心とした勉強を取り入れ、スコアアップを目指しましょう。
難しすぎる英語教材を使わない
TOEICの勉強では難しすぎる英語教材を使わないようにしましょう。なぜなら、TOEICでは英検などと違い、難しい英文が出題されることはあまりないからです。
その代わり、一般的なレベルの英文を短時間に大量に読む必要があります。ですから、難しすぎる問題集を頑張ったとしても、それはTOEICのスコアアップには効率が悪いでしょう。
要するにTOEICでは次のような努力は無駄になりがちでしょう。
TOEICの勉強でやるべきでない努力
- リーディングでは海外のニュース記事を読めるように頑張ろう
- リスニングでは海外の人が話す動画を聞き取れるようになろう
問題集の選び方ですが、基本的にはTOEICの問題集を選べば良いです。難しい参考書を使わないようにし、TOEICの勉強はTOEIC専門の参考書を使って頑張りましょう。
単語力と文法力の強化をする
単語力と文法力の強化はしっかり行いましょう。単語と文法が英文を理解するために必須の知識であることはすでに解説したとおりです。
TOEICの勉強では音読を中心とした勉強が大事とお伝えしました。ですのでまずは、問題集に出てくる英文の音読をしましょう。そして、音読をする際に、文法や単語の力が不足していると、すらすら読めないかと思います。
読みながら意味をとるのも難しいはずです。このようにTOEIC教材を使った音読がすらすらできない場合は、文法と単語の知識が不足している証拠です。
ですので、音読に困難を感じたら、単語と文法の強化をおすすめします。
逆にもし、音読が順調にできるようであれば、単語と文法の強化はあまり意識しなくてもいいでしょう。
繰り返しになりますが単語と文法は、「金フレ」と「出る1000問」をやり込めば十分です。ですから、これらの参考書から始めて、もし難しく感じるのであれば、少し難易度の低い参考書を併用しましょう。
スピードを上げたリスニング特訓をする
これはリスニングに関する勉強のコツです。リスニング問題は、練習の段階で本番の放送スピードよりも速い音声で聞き取り練習を行うととても効果的です。
なぜなら、速い速度に耳が慣れると、本番で流れるリスニングの音声がスロー再生に感じ、聞き取りが楽になるからです。
この勉強は、私が実際に実践してみてかなり効果がありました。
具体的には、鬼の変速リスニングという参考書をやりましょう。この参考書では、リスニングを倍速で聞き取る練習に特化して勉強が可能です。
私もこの参考書を愛用して、苦手なリスニングの点数を上げることができました。
本番よりも速い速度でリスニングを聞き取る練習はとてもおすすめです。
スコアを上げるための問題の解き方
TOEICでは本番での解き方を少し工夫するだけで点数が上がる場合があります。ここでは、TOEIC試験問題の解き方のコツを解説します。
具体的なコツは次のとおりです。
- Part3, 4のリスニングは1問目を捨てるイメージで解く
- リスニングは先頭の音を注意して聞き取る
- 難しい問題は潔く捨てる
それぞれ解説します。
Part3, 4のリスニングは1問目を捨てるイメージで解く
Part3, 4のリスニングは、1問目を捨てて2問目と3問目だけを解くイメージで取り組むと、実はだいぶ楽に得点を上げることができます。
なぜなら、1問目の問題は流れる英文の概要について問うものが多いからです。よって、2問目、3問目が解けると、自然に1問目も解けてしまうパターンが多いのです。
Part3, 4のリスニングでは進行速度が速く、問題を聞きながら解答する必要があります。ですから、いかに同時並行で行う処理を減らせるかが重要です。
もし1問目に向ける意識をなくすことができれば、2, 3問目だけに意識を向ければ良くなります。つまり、3つ同時に向けていた意識を2つまで減らせるのです。
こうすることで、解答の精度を上げることができ、スコアを上げられる可能性が上がります。 Part3, 4のリスニング問題では、2, 3問目だけに集中を向けて、同時進行で行う処理を減らす工夫をしましょう。
リスニングは先頭の音を注意して聞き取る
リスニング問題では、先頭の音にとにかく注意を払って聞き取りをしましょう。英語は日本語と違って、文の始まりに重要な情報が来る言語特性があります。
英語の疑問文は、WhatなのかWhereなのか、あるいはHowなのかで何を聞かれているのかが結構予測できます。これらは文の先頭にきますね。
日本語は文の初めに重要な言葉が来ないため、日本人は文の最初のフレーズを聞き逃しがちです。
ですから、特に意識をして文の前半の情報を注意深く聞くことが大事なのです。 リスニングは先頭の音を絶対に聞き逃さないように注意すると良いでしょう。
難しい問題は潔く捨てる
難しい問題は潔く捨てましょう。特に最後のパー度であるPart7の長文問題は、できる問題で得点することが重要です。なぜなら、すべての問題を解ききれずに終わるからです。
すでに解説したとおり、TOEICのリーディング問題は、後ろに行くほど問題が難しくなるという構成になっていません。ですから、前半の方で遭遇する難しい問題に時間をかけていると、簡単な問題にいっさい手をつけられずに終わる可能性が高くなるでしょう。
これでは、自分が持っている力以下のスコアになってしまいます。
解ける問題で確実に得点し、点数を最大化することがTOEICでは何より重要です。そのためにも、難しい問題は潔く捨てる勇気が大事です。
まとめ:TOEICの点数が上がらないのは解決できる
ここまでTOEICの点数が上がらない状況の打開戦略について解説してきました。
TOEICの勉強を3ヶ月やって100点上がらない場合は、まずは今やっている勉強法の問題点を知る必要があるということでした。そして、スコアが伸び悩む原因として次のことがあげられました。
- TOEICはスピード勝負であることを理解していない
- TOEICの勉強で音読が重要であることを理解していない
- 本番試験を何も考えずに先頭から解いている
- たくさんの問題集をやろうと頑張っている
- TOEICの対策をしてない
- 単語と文法の学習をおろそかにしている
- 隙間時間を活用できていない
- 勉強時間が足りていない
また、これらの原因踏まえて意識すべきことは次のとおりでした。
- 音読を中心とした勉強をする
- 難しすぎる英語教材を使わない
- 単語力と文法力の強化をあなどらない
- スピードを上げたリスニング特訓をする
TOEICのスコアは正しい勉強を3ヶ月続けられれば、100点は上がるはずです。この記事を参考にして、今の勉強を改善し、目標スコアを達成しましょう。