TOEICスコアを生かして就活を有利に進めるには、結局何点取ればいいの?
そんな疑問をお持ちではないでしょうか?
じつはTOEICスコアを就活に活かすには、最低でも600点、できれば700点取れれば良いでしょう。なぜなら、600点を超えると面接で評価され始めるというデータがあり、700点を取れれば周りに差をつけることができるからです。
この記事では次のことが分かります。
私は就活生の時にTOEIC700点超えを達成して就活に挑み、見事数社から内定をもらうことができました。そして、今は840点までスコアを伸ばせています。そんな私の就活体験をもとに解説します。
記事を読み終えていただければ、あなたが就活で勝つためにはTOEIC何点まで取れればいいかが明確に分かるでしょう。
TOEICスコアは最低600点、目指すは700点
TOEICの満点は990点です。もちろん満点取れればいいでしょうが、それは現実的ではありませんよね。
ではどのくらいのTOEICスコアが取れれば良いのでしょうか?その答えは、最低600点、理想の目標は700点です。
そう結論づける理由を、次の3つの項目に分けて解説します。
- 履歴書に書けるのはTOEIC600点以上
- 就活を有利に進めたい人はTOEIC700点でゴール
- 英語を活かした仕事を目指す人はTOEIC800点
それぞれ順番に解説します。
履歴書に書けるのはTOEIC600点以上
TOEICの点数で最低限評価をされたいと感じるのであれば600点を目指しましょう。なぜなら、就活の面接においてはTOEIC600点を超えたあたりから評価をされ始めるからです。
次の資料は、TOEICの公式が企業に向けて行なった調査結果を表しています。企業が採用時にどれくらいのTOEICスコアを求めるかがまとめられています。
この調査結果より、新卒採用においてはTOEIC545点が求められることが分かります。つまりTOEICスコアで600点を取っておけば、最低限就活面接で評価をしてもらえるでしょう。
就活を有利に進めたい人はTOEIC700点でゴール
最低限の評価ではなく、「すごいですね」と面接で言われたい場合は700点を目指しましょう。なぜなら、700点を取得すると、企業が高いTOEICスコアを求める場合でも基準をクリアできるからです。つまり、「英語が周りより出来る人」と企業から評価されます。
次の資料も、TOEIC公式が企業向けに行なった、企業が求めるTOEICスコアの調査結果です。なお、1つめの画像は先ほどお見せしたものと同じです。
この資料を見ると、次の通りのTOEICスコア基準が分かります。
- 英語を使用する部署の中途採用:620点
- 海外出張者:620点
- 海外赴任者:635点
TOEIC700点取得者は、こういった高いスコア基準を全てクリアできることとなります。つまり、英語ができる人と評価され、人事からもすごいと思われる可能性が一気に上がるでしょう。
ですので、就活の面接で「おっ」と思わせるためにはTOEIC700点を目指しましょう。
英語を生かした仕事を目指す人はTOEIC800点
英語を生かした仕事につきたい場合は、TOEIC800点を目指しましょう。なぜなら、800点を超えると、TOEIC受験者の中でも上位にランクインできるため、就活でかなり有利になるからです。
次の表は、TOEICのスコア分布を表しています。TOEICの公式が発表している資料です。
このスコア分布を見ると、TOEICで800点を取得すると約上位15%に入れることが分かります。つまり、英語力で勝負する場合には希少価値が高い人材になれるのです。
ここで注目すべき点は、就活生の15%ではなく、TOEIC受験者の15%であることです。
TOEICを受験する人はそもそも英語が得意な人が多いです。つまり、英語が得意な集団の中の上位15%にランクインしているということです。就活生全体で考えた場合は、もちろんTOEIC800点以上の人は15%よりも少なく、希少価値は高いのです。
社会人になって人事に聞いたことがありますが、「TOEIC800点を超える就活生には滅多に出会えない」とのことでした。
このようにTOEIC800点を達成すると貴重な人材になれるため、英語を使う仕事を目指す場合は800点を目指しましょう。
就活を成功させるためにTOEICスコアは目標を設定すべき
TOEICスコアを生かして就活を成功させるために重要なのが、何点まで取ればよしとするかを明確に設定すべきということです。
なぜなら、点数のゴールを決めておかないと、どのタイミングでTOEICの勉強を切り上げるかが分からずに、ズルズルTOEICに時間を使ってしまい、就活に影響が出るからです。
TOEICは英検などの他の資格とちがい、合格、不合格が明確に決まる試験ではありません。満点を取れれば良いでしょうが、それは多くの人に取って現実的ではありませんね。
つまり、自分は何点を取得できたらいったんTOEICから身を引いて就活に全力を注ぐのか、しっかり決めることが重要でしょう。そうでないと、就活に支障が出る恐れもあります。
就活のためのTOEICスコアと考えた場合、これでは本末転倒でしょう。
ですから、就活を成功させるためには、直前の章で解説したスコア目安を参考に、TOEIC何点をいったんのゴールとするのか明確に決定しましょう。
私は就活時にTOEIC700点超えを目標にした
ここで私の就活時のTOEICスコア戦略をお話しします。
私はTOEIC700点を就活時のスコア目標としました。なぜなら、TOEICスコアで評価されて就活を有利に進めたいが、英語を使用した仕事に就きたいわけではなかったからです。
そのため、700点を超えた時点でTOEICの勉強時間を減らし、他の就活準備にあてました。私は技術職を目指していましたから、TOEICの勉強にあてていた時間を、入社後に使いそうな知識の習得に使うことにしました。
こうすることで、就活時ではTOEICスコアの強みとともに、目指す仕事の知識も強みとして内定を取れました。
就活はTOEICが全てではありません。他にも行うべき就活の準備や勉強などと両立させるためにも、TOEICスコアのゴールを決めることが重要ということです。
TOEICスコアで就活を勝ち抜くためにやるべきこと
せっかくTOEICのスコアアップを目指すのであれば、就活を成功させて志望する企業に内定をもらいたいですよね。この章では就活を勝ち抜くために重要なことを解説します。
具体的には次の3つが重要です。
- TOEICスコアに依存しすぎた就活は危険
- TOEICでアピールするのは「努力過程」
- TOEICだけにとらわれすぎない
- オファー型の就活サイトにたくさん登録する
それぞれ詳しく解説します。
TOEICスコアに依存しすぎた就活は危険
TOEICのスコアが高いから就活は無双できるだろうと考えるのは危険です。
なぜなら、すべての企業で英語力が重要視されるわけではないからです。むしろ日本で働く上で英語を使うことは正直あまりないのが現状です。また、TOEIC以外にも強みになる資格や知識の勉強はあります。
経理職なら簿記、不動産業界なら宅建などの資格も評価されますよね。 TOEICは資格の中ではどの業界でも評価される傾向にあり、評価のされ方も大きいです。
ですから、TOEICの勉強を主軸におくことはおすすめです。しかし、TOEICだけに依存するのではなく、TOEICを主軸におき、他の能力も身につけることが、よりあなたを内定に近づけます。
くれぐれもTOEICに全張りして就活を乗り切ろうとすることはやめましょう。
TOEICでアピールするのは「努力過程」
履歴書や面接においてTOEICスコアをもとにアピールすべきなのは、じつは「英語力の高さ」よりも「スコアを取得するまでに試行錯誤した努力過程」です。
なぜなら、面接では「能力」よりも目標に向かって努力できる「人柄」を重視されるからです。また、英語力の高さは自分でアピールしなくても、スコア自体がすでに証明してくれるからです。
次の資料は、マイナビが企業に向けて調査した結果です。企業が就活生にどのような特徴を評価するか表しています。
引用:採用活動中間調査
これを見ると、企業は「能力」よりも「人柄」を評価する傾向にあると分かります。
TOEICは「英語力の高さ」と「そのスコアを取得するまでの努力過程」の両方を証明してくれます。ですから、スコアを履歴書に書き、英語力の高さを示しつつ、面接ではスコアを取得するまでの努力過程をアピールしましょう。
TOEICだけにとらわれすぎない
就活においてTOEICだけにとらわれるのは避けましょう。なぜなら、この記事を読んでいるあなたの真の目標は、おそらく「TOEICでハイスコアを取ること」よりも「就活を成功させること」だからです。
就活で勝ち抜くためには、もちろんTOEICのスコアアップも重要です。しかし、業界や企業を分析したり、自分の人柄を分析したり、他の分野の知識を蓄えたりと、やるべきことはTOEICスコアアップ以外にもあります。
総合的にレベルアップをして就活を攻略するために、TOEICだけに時間をかけすぎるのはやめましょう。
だからこそ、この記事の前の方でも解説したように、どの程度のTOEICスコアを目標にするかを決ることが重要でしょう。
オファー型の就活サイトにたくさん登録する
就活をより有利に進めるためには、リクナビやマイナビなどの有名な就活サイトに加えて、オファー型の就活サイトにたくさん登録することが重要です。そうすることで、企業からのオファーがあなたの元に届き、より就活が楽に進められるからです。
特にこの記事を読んでいる皆さんであれば、英語力の向上に力を入れていることでしょう。オファー型就活サイトに登録し、プロフィール欄にあなたの英語力をアピールすれば、それだけで他の就活生よりスカウトはもらいやすくなります。
また、英語力を重視してくれる企業からたくさん声がかかり、より質の高い企業マッチングができるでしょう。
あなたが就活で企業探しをしているのと同様に、企業も新卒入社してくれる就活生を探しています。
もし、あなたがオファー型の就活サイトに登録をしていないと、企業からの就活生探しの選択肢にあなたは入ることができません。それではかなりのチャンスを捨てていることになるのです。
こうしている間にも、他の就活生にはオファーが届いているはずです。登録は無料ですので、今すぐにでも登録して、オファーをもらいましょう。
できればたくさん登録するのが良いですが、初めは3つくらいのオファー型サイトに登録するので良いでしょう。
マイナビやリクナビはすでに登録している人が多いと思います。そのため、それ以外でオファー型の就活サイトを下記に3つ厳選しました。
登録自体は無料ですので、今すぐ登録しましょう。
利用すべき就活サイト
- スカウトが届く「Lognavi」15万人の学生が利用中
※適性診断で相性の良い企業が見つかるから、内定につながりやすい! - 最短3週間でスピード内定が取れる「Ababa」
※ESや一次選考がカットされたスカウトが届く!就活が楽に! - 就活生の4人に1人が使い、毎年2万人の学生が企業と出会っている「キミスカ」
※プロフィール登録だけで特別なスカウトが平均7通くる!
まとめ:TOEICスコアを活用して就活を無双しよう
ここまで就活を成功させるために、TOEICスコアをどのくらい取得すれば良いのかまとめてきました。
記事をまとめると
- 履歴書に書けるのはTOEIC600点以上
- 就活を有利に進めたい人はTOEIC700点でゴール
- 英語を活かした仕事を目指す人はTOEIC800点
というスコアを目指せば良いということでした。また、TOEICスコアを生かして第一志望の企業に内定をもらうためには
- TOEICスコアに依存しすぎた就活は危険
- TOEICでアピールするのは「努力過程」
- TOEICだけに時間をとらわれすぎない
- オファー型の就活サイトにたくさん登録する
という戦略を取るが重要ということでした。
TOEICで高いスコアが取れると必ず就活に有利です。正しい就活戦略を取り、TOEICスコアで就活を無双しましょう。